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まず、信頼される存在になること

今日のおすすめの一冊は、大久保寛司氏の『あり方で生きる』(エッセンシャル出版社)です。その中から「表情は他人のためにある」という題でブログを書きました。

本書の中に「まず、信頼される存在になること」という心に響く一節がありました。

私の話を聞いて、会社に戻って、社長に訴えた人がいます。「社長! 社員とコミュニケーションをとってください。社員を大切にしてください。頻繁に怒鳴らないでください」 しかし、何も受け入れてもらえなかったそうです。 

「私は、あなたから学んだことを一所懸命伝えているのに、うちの社長は分かってくれないんです。私はいい会社にしたいんです。社長に変わってほしいんです。どうしたらいんでしょう?」 

「簡単です。あなたがまず、社長から信頼される人間になることです」 いくら正しいことを言っても、その組織の中において、きっちり仕事ができていない人、成果を出していない人の話を聴いてくれる人はいないものです。 

どうしたら、あなたが話を聴いてもらえるようになるでしょうか。 簡単です。 誰にも負けない努力をして、誰にも負けない成果を出すことです。 そのあとで初めて、あなたの正論は聴いてもらえるのです。 

正しいことを言ったからといって、人が聴いてくれるわけではありません。 ましてや、社長が、上司が、部下の話を素直に聴いてくれるかどうか。その人が、彼らから信頼されていれば、可能になるというわけです。

もちろん、トップの立場の人は、仕事ができない人であっても、いい考えをもっていると思えれば、その考えを素直に聴き、受け入れるべきです。でも、あなた自身が部下の立場だった場合......。部下の立場では、まず、上司から信頼される存在になるということ。話をするのは、そのあとです。

上司が聞く耳を持つ必要があるのはいうまでもない。しかし、それとは別に部下や同僚の立場として、これは、会社の中だけでなく、色々な組織の中でも同じことが言える。

その人がその組織の中で「入会して間もない人」だったり、「普段から乱暴な言動が目立ち、まわりから煙たがられている人」だったりしたら、その時、どんなにその意見が正論であろうと、その意見は取り上げられることはない。

信頼感がある人は「人望がある人」でもあるからだ。それは、まわりから信頼され、尊敬され慕われる人。また、人から相談される人であり、他人への気遣いがあり、親身になって考えてくれる人だ。

もし、何かの席で、自分の意見を言ったとき、その意見がスルーされるようなら、自分は、信頼されていないということに気づく必要がある。

まずは、信頼されるため、自分の実力を高め、磨き上げたい。

今日のブログはこちらから☞人の心に灯をともす。


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