パッケージ手帳術
今日のおすすめの一冊は、保江邦夫(やすえくにお)氏の『神様から愛される人になる タイムデザインの法則』(bio)です。その中から「未来と過去が今を決める」という題でブログを書きました。
本書の中に「パッケージ手帳術」という興味深い文章がありました。
僕は独特の手帳の使い方をしていて、ここ数年間の手帳を見て気づいたのですが、どうやら結果的にこの使い方がパッケージをつくる手段になっていたようです。一般的な手帳の使い方は、仕事やプライベートの予定を忘れないように書き込む、というのが主流だと思います。
それだけだと、手帳自体にパッケージが書き込まれていかないため、時間は過去から未来に向かって流れていくという古い考えに支配されてしまいます。そうではなくて、設定する「未来」を先に書き込んでみてください。 まず「こうしよう」という未来を、手帳に書き込んでしまうのです。
たとえばそれは、会いたい人に会えることや、手掛けているプロジェクトが大成功することだったりします。 この段階で、今持っている本当の願いを見極めることが重要です。先ほどお話した、 射程圏内の願いか否か、という見極めです。 いくら好きだからといって、「1週間後にアイドルの○○さんと結婚する」というのを書いても、むずかしい場合があります。
どういった場合かというと、あなた自身がそれを信じることができていない場合、決して実現はしません。 たとえば、あなたがこれまで生きてきたなかで、「結婚するには出会って、半年はおつき合いをするものだ」という常識を持っていたら、1週間後、それを実現させることはできないということです。理由はあなたが望んでいないから。
だから、「こうしたい」ではなく、「こうしよう」で決めてください。「こうしよう」には、自分自身ではそれを信じることができない、という要素が入ってこないからです。 ここでは「こうしよう」を書き込んだ日を、パッケージの「コンプリートデー」としておきましょう。
コンプリートデーの設定は、個人的には1週間後をおすすめします。それからやることはとてもシンプルです。 コンプリートデーまでに日々起こった出来事のうち、なんとなく印象に残っていることを、該当する日にちのところに毎日メモしていくだけです。
ちなみに僕は、科学的に説明がつきにくい不思議なことが起きたときは「緑色のマーカー」でその日を大きく囲み、人から見ればめずらしいことが起きたときには「緑色のボールペン」でメモを書き入れています。
すると、設定した未来と実際の結果の相関関係が一目瞭然です。 このパッケージの見える化がもっとも大事なのです。 そして、この手帳をどこに行くときにもかならず持ち歩いて、朝晩、あるいは時間が空いたときには、ただボーっと眺めます。
そうしているうちに、設定した未来と実際の結果が見事に一致し、その間にやはり未来から天使がやってきたとしか思えないような現象も度々起こるようになりました。 つまり、このようにパッケージを意識した手帳をつけることよって、未来を設定することで、現実に起きる結果が確かに導かれているという真理が目に見えてよくわかったのです。
実は、これは日本人が古代からやってきた「予祝」という習慣ともよく似ています。 予祝とは、文字どおり「予(あらかじ)め祝福をする」、つまり前祝いのことで、先に祝うことに よってその現実を引き寄せる働きがあります。
お花見の由来はこの予祝にあるといいます。その年の秋の収穫が豊作になることの前祝いというわけです。つまり、自分の望みがかなった祝いの場を先につくっておくことで、その場にふさわしい出来事が具現化してくるという事実が知られていたからこそ、この予祝の秘儀が伝えられてきたのではないでしょうか。
手帳のいいところは、誰でも簡単にパッケージの流れを見える化できるというところです。 今までの成功法則では、たとえ成功しても、なぜ成功したのかを認識することは常に困難でした。 だから、「引き寄せた」とか「運がよかった」という言葉で、なんとなく片づけて たはずです。
でも、手帳に書き込んでいくと一目瞭然です。パッケージのコンプリートデーのために、どんな要素が用意され、そこにあったつながりが見える化されているから、自分の成功までの道が完全に理解できるようになります。
コンプリートするための要素は、本当に些細なことだったりするのです。普通に過 ごしていると、日常生活に埋もれて、ほとんど気づくことができないほどです。 しかし、日常を記録していくだけで、その些細な出来事が、パッケージコンプリートのためには必要不可欠なピースだったことに気づけるようになるはずです。
パッケージとは「未来・今・過去」は一筋の流れの中に存在するものではなく、実はひとつのパッケージになっているということです。未来と過去が決まることで、今が構成されていく。その相対的なパッケージが、それこそ無限に存在しているということです。
そのためには、まず「未来」を設定する。すると自動的に「過去」が選ばれる。そうすると、未来から過去までのパッケージがつくられ、同時に、設定した未来を実現するように「今」が構成されていく、という流れだと言います。
未来を先に設定するという「パッケージ手帳」、自分なりに工夫して実践してみると面白いかもしれませんね。
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