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絶対に自分からはしゃべらないと決める
今日のおすすめの一冊は、リチャード・カールソン氏の『小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)です。その中から「相手に花をもたせよう」という題でブログを書きました。
本書の中に「絶対に自分からはしゃべらないと決める」という心に響く文章がありました。
人の話をさえぎったり、かわりにしゃべったりする癖が自分にあることに気づいたのは、ほんの数年前のことだ。それからまもなく、これがどんなにひどい癖か身にしみてわかった。人間関係にヒビが入るだけではなく、同時に二つのことを考えるというのは、ものすごくエネルギーがいるのだ。
ちょっと考えてみよう。人の話をせかしたり、さえぎったり、後を引き取ったりする場合、自分の考えだけではなく相手の考えも追わなくてはならない。この癖(忙しい人たちに共通する癖)があると、自分も相手も口と頭の回転が速くなる。
その結果、お互いにイライラして不愉快になる。はっきりいって疲れる。それが原因で口論になったりもする。人の話を聞いていない人には、だれもが腹をたてるからだ。その人のかわりにしゃべったりするのは、相手の話を聞いていない証拠だ。
人の話をさえぎる自分の癖に気づくようになれば、しめたもの。慣れすぎてしまったための単純な癖なのだから、必ず直せる。その癖があることを忘れないようにすればいい。
できれば、会話を始める前に「じっとがまんするんだぞ」と自分に言い聞かせる。相手が話し終えてから口を開け、と自分に命じる。そんな簡単なことで人間関係がどれほど変わるか、一度ためしてみれば、きっと驚くに違いない。
◆たいていの人は、自分の得意分野の話題になると、話したくてウズウズする。ウズウズしているときは、自分のあの話をしよう、と思いながら、同時に相手の話も聞く。はっきり言って、聞くのはおろそかになっている。だれもが、自分の話を聞いてもらいたいし、認めてもらいたい。
人の話を聞くのは忍耐がいる。しかし、この癖を直さなければ、人間関係はうまくいかない。話す前に、「今日は聞き役に徹し、絶対に自分からはしゃべらない!」と、自分に宣言し、常に言い聞かせ、脳にしみこませる。
それだけで、人間関係がよくなるなら、日々心がけなければいけない大事な習慣だ。
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