人生は壮大な実験
今日のおすすめの一冊は、本田直之氏の『何を捨て 何を残すかで 人生は決まる』(青春出版社)です。その中から「好きなことが仕事になる」という題でブログを書きました。
本書の中に「人生は壮大な実験」という心に響く話がありました。
わたしは「人生は壮大な実験だ」と思っています。 特に今のような価値観の変化している時代には、他人との比較ではなく、自分で試すことがなによりも価値のある経験となります。
一昔前までは何歳で部長になり、年収はこのくらいで退職したら退職金と年金でこんな暮らしをしていこう…というプランが描きやすい連続性のある社会でした。 その時代は実験よりも、前例に沿った生き方をする方が賢かったのかもしれません。 しかし、今は良い意味でも、悪い意味でも何が起きるかわからない非連続の社会です。
連続していないということは社会にも個人にもどんなことが起こるかわからないということです。 決めつけた生き方では可能性を狭めるだけでなく、変化に弱いライフスタイルになってしまいます。 決まりきった正解はなく、典型的な人生もどんどんなくなってきている時代には、常に実験を繰り返し、前例のない道を歩んでいかなければいけません。
期待していた結果が出た時も、出なかった時も、実験したことでチャンスが広がっていくことはたしかです。また、テクノロジーの進化によって今後はますますおもしろいやり方、思いがけないチャンスが広がっていくかもしれません。
やってみなければ、良し悪しは誰にもわからない。シンプルな教訓を大切にしていきましょう。 日々を見直していくことの重要性。 時には強制的に飛び降りることの大切さ。 わたしは自戒も込めて、日産自動車のテレビCMで使われた矢沢永吉さんの、この言葉をよく思い出しています。
2種類の人間がいる。 やりたいことやっちゃう人とやらない人。 やりたいことやってきたこの人生。 おかげで痛い目にもあってきた。 散々恥もかいてきた。 誰かの言うことを素直に聞いてりゃ、 今よりずっと楽だったかもしれない。 でもね、これだけは言える。 やりたいことやっちゃう人生のほうが、間違いなくおもしろい。 俺はこれからもやっちゃうよ。 あんたはどうする?
行徳哲男氏の「変化」(感奮語録)についての言葉があります。
変化は断続する。 切断されているから至るところに崖がある。 だから、いつでも身軽に翔べることが大事である。 このような時代に重い荷物を持っていては翔べはしない。 ゆえに、いろいろな持ち物を捨てたり忘れたりすることが必要である。 これからは「忘」と「捨」の時代である。 変化は波及する。 波及の時代にあって経営者は経営学の勉強をしすぎてはいけない。 むしろ経営学以外の勉強をし、裾野を広げることによって波及する変化をつかまえ、味方にすることができる。 文学や芸術や歴史、そして趣味の世界である。 変化を味方にできる人間こそ、二十一世紀に生き残る人間である。
先の見えない変化の時代にあっては、何事もやってみなければわかりません。 理論や理屈をいくら言ったところで、未来を正確に見通せる人など誰もいないからです。 だからこそ、「一歩踏み出すこと」「試してみること」が必要です。 変化を味方にできる人間でありたいものです。
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