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鍵をかけたら「ドアに話しかける」
今日のおすすめの一冊は、小林弘幸氏の『はじめる習慣』(日経ビジネス人文庫)です。その中から「実力を蓄える」という題でブログを書きました。
本書の中に『鍵をかけたら「ドアに話しかける」』という興味深い文章がありました。
出かけるとき、家の鍵をかけ忘れたんじゃないか。そんな心配を感じる人も多いのではないでしょうか。 家の鍵に限らず、車の鍵、部屋のエアコン、コンロの火を消し忘れたのではないかなど気になることは無数にあります。
じつは私もよくあります。月に何度かはわざわざ家に戻り、鍵がかかっているか確認に行くほどです。たいていは取り越し苦労で、ちゃんと鍵はかかっているのですが、気になってしまうのですからどうしようもありません。
生理学的にいって、年齢を重ねるほど「やったかどうかが気になる機会」が増えるのは当然です。若い頃に比べて認知機能が低下しているので「ながら」でやった行為をしっかり認知できなくなっているのです。
そこでおすすめなのが「声出し確認」。家の鍵を閉めたら「鍵閉めましたよ」とドアに話しかけます。エアコンを消したときも「エアコンを消しました」と声をかける。 単純な方法ですが、これがかなり効果的です。ただ自然にやっていると「やったか、やっていないか」をさらっと流してしまいますが、声かけによって行為が印象づくためです。
最近の鍵はカード式やタッチレスも増えて、指で軽く触れたり、近づくだけで家や車の鍵が開け閉めできるシステムもあります。とても便利である半面、行為が流れに埋もれてしまう状況はむしろ増えているわけです。
そんな場面でも「鍵閉めましたよ」「エアコンを消しました」とひと声かければ、行為を印象づけることができます。便利な世の中に反しているようにも感じますが、「鍵をかけ忘れたんじゃないか」と思うだけで間違いなく自律神経は乱れ、その日のコンディションは低下します。
《鍵をかけたら「ドアに話しかける」》
◆「指差(ゆびさ)し呼称(こしょう)」という言葉がある。職場の安全衛生で、標識とか信号、計器類に対して声に出して確認することだ。バスの運転手さんもこれをやっている人は多い。
目的は「無意識を意識」に変えることだという。慣れた作業を、指で差し、声に出して確認することで脳に意識づけるために行う。まさに、ドアに向かって「声出し確認」と同じだ。
「声出し確認」を実践したい。
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