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人は影響されやすい

今日のおすすめの一冊は、内藤誼人(よしひと)氏の『いちいち気にしない心が手に入る本』(王様文庫)です。その中から「円熟した魅力」という題でブログを書きました。

本書の中に「人は影響されやすい」という心に響く文章がありました。

どことなく“負のオーラ”を発している人が周囲にいませんか。 その人の周りだけ、空気がどんよりと濁ったような雰囲気が漂っている人です。 挨拶をしても、返事がない、仮にあったとしても、声に覇気がない。そんな人です。 

そういう陰気な人からは、なるべくソッと離れるようにしてください。 私たちの心理は、一緒にいる人の影響を受けます。陰気な人のそばにいると、こちらの心も何だか沈んできます。 

「君子危うきに近寄らず」といいますが、「自分は今、あまり気分がよくないなぁ」というときは特に、そうした人となるべく接しないようにしてください。 

逆に、いつでも楽観的で、否定的なことなどまったく口にせず、生気に満ち溢れていて、元気のいい声で話す人と一緒にいたら、どうでしょう。 きっと、自然と明るい気持ちになるはずです。 これを心理学では、「感情感染効果」と呼んでいます。 

にこやかに微笑んで、楽しそうにしている人を見ると、こちらもハッピーな気分になりますし、逆に、落ち込んでいる人と一緒にいると、こちらも気持ちがふさいできてしまうものです。

米国テキサス大学のトーマス・ジョイナーは大学の学生寮で調査を行ない、明るい人でも、ルームメイトが陰気な人間だと、5週間後には、その人自身も陰気な人間になってしまうことを突き止めました。 

「人間の心理状態」というのも、風邪と同じようにうつるものなのです。陰気な 人とはうまく距離をとって、挨拶するだけとか、事務的な連絡をとるだけにしておくのが無難かもしれません。 

行動を共にするのなら、クラスや職場で一番のムードメーカー、ひょうきん者、人気者を選んでください。そういう人たちには、ランチの際もご一緒させてもらったほうがいいですし、飲み会では、近くの席に座ったほうがいいでしょう。

◆「好き」という感情は伝わりにくいが、「嫌い」という感情はいとも簡単に相手に伝わる。それは不機嫌な表情だとか、態度で「嫌い」がはっきりと分かるからだ。不機嫌は野火のように伝染する。感染力が強いのだ。まさにゲーテのいう「人間の最大の罪は不機嫌である」ということばの通りだ。

「人は影響されやすい」

だからこそ、我々はムードメーカーや、明るい人、笑顔の人と多くの時間を一緒に接することがとても大事。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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