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人生偏差値

今日のおすすめの一冊は、岡崎かつひろ氏の『お金に困らない人が学んでいること』(すばる舎)です。その中から「人生はいつからでも変えられる」という題でブログを書きました。

本書の中に「人生偏差値」という興味深い文章がありました。

私たちは学生時代、「偏差値」というものによって評価されていました。 偏差値が高ければいい大学に行くことができ、いい大学に行けば、その後いい会社に入ることができ、いい会社に入れば、その後いい一生を送ることができる。だから、いかに学力偏差値を上げるかということに、みんなが必死になったのです。
しかし、いまは人類総経営者時代です。もっといえば答えのない時代になっています。明日、何があるかわかりません。新しい技術が出てきて、いまの産業が一気に衰退するかもしれないし、突然のトラブルに見舞われることもあります。
だから、学校のテスト勉強のように暗記する力ではなく、「柔軟に考える力」を問われる時代になっているのです。そして、考える力を養うために大事なことが、学び続けることです。
考える力は、新しい知識を入れ続け、その知識のかけ算をすることで上がっていきます。たとえば新しい料理のレシピを生み出すためには、新しい知識と技術が必要です。新しい仕事のアイデアを生み出すためにも、新しい知識と技術が必要です。学び続ける人こそ、これからの時代を生き残れるのです。
当然ですが、学生時代にどんなにがんばって学んでいても、社会に出て学び続けることができていなければ、人材としての価値が下がります。 昔に仕入れた包丁を研ぎもせずに使っていて、刃がボロボロになっているのに、「この包丁には価値がある」と言っても、誰もそのことは認めてくれません。
新しい包丁を仕入れてみたり、ピカピカに磨いてみたりしなければならないのです。 切れない包丁に価値がないように、使えなくなった知識には価値がありません。だから人生には "刃研ぎ" が必要なのです。
これからの時代、学力偏差値に代わるものがあります。それが「人生偏差値」です。 人生偏差値とは、その人の魅力そのものです。 魅力あるものには人が集まります。おいしい食事を提供するお店、すばらしい美術品、おもしろいお笑い芸、どれも魅力的だから人が集まるのです。
同じように、人生偏差値が高く、魅力的な人には、人が集まります。 そして、人生偏差値が高い人は、つき合う人のレベルが上がります。人が変われば集まってくる情報も変わります。情報が変わればビジネスチャンスが生まれ、ビジネスチャンスをつかめば、お金を増やすこともできるでしょう。 人生偏差値を上げた人こそ、これからの世の中で勝ち抜くことができるのです。

「人類総経営者時代」とは、テレワークが一般的になった今、「自分を管理するのは自分」という時代になったということです。つまり、一人ひとりが独立自営業者であり、個人事業主だという認識を持つ必要があるということです。

それは、一人ひとりが起業家精神(アントレプレナーシップ)を持つということです。どんなことも人のせいにせず、最終責任は自分であるという「独立自尊の精神」(福沢諭吉)です。

そのためには、一生学び続けるという自分を高める努力が欠かせません。人生偏差値を上げるため、「学び続ける人」でありたいと思います。

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