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言い訳をしない

今日のおすすめの一冊は、遠越段(とおごしだん)氏の『世界の名言100』(総合法令出版)です。その中から「進歩し続ける」という題でブログを書きました。

本書の中に「言い訳をしない」という心に響く文章がありました。

《不成功の99パーセントは、言い訳ばかりをする習慣を持つ人から生まれてくる》ジョージ・ワシントン・カーヴァー(植物学者・アメリカ)

これは、言い訳をしない人が成功している、ということを逆説的に教えてくれる。ところが人間は、ほとんど言い訳をし、他人のせいにしがちだ。それが楽だからだ。しかし進歩もなくなる。

『スラムダンク』『リアル』『バガボンド』などで著名なマンガ家、井上雄彦氏に二度ほど会ったことがある。一度目は、ある出版記念パーティの席である。会話はしなかったが、彼が全日本車いすバスケットボールの日本代表選手たちとハイタッチする姿を見て、「こいつ、ぶっきらぼうに見えるが、本当はいい奴だな」(すいません向こうが年下なので)と思った(二度目に話すと、本当に“いい奴”だった。男である)。

その元全日本監督の高橋明氏の言葉がいい。「失った物を数えるな!残った物を最大限に生かせ!」

孟子は言った(現代では“鏡の法則”などに応用)。「すべて自分が行うことがうまくいかないときは、自分にその原因があるのではないかと考えてみるようにするのだ。それができれば、自分自身がますます正しくなっていくし、天下のすべてのことも必ず自分のほうにつきしたがってくるようになるだろう」

「何かをしたい者は手段を見つけ、何もしたくない者は言い訳を見つける」(アラビアのことわざ)

言い訳がうまい人がいる。しかし、「できない」「無理」「むずかしい」ということを、いくら理路整然と情熱を込めて語ったところで、何の解決にもならない。結局は、「何もしたくない」、と言っているに過ぎないからだ。

困難な中で、少しでも良い方向に向かって進んでいこうとする人は、できる方法を探し、具体的な行動をする。自分を守ろうとする人は、言い訳をする。自己中心的で、傲慢な人だ。言い訳をせずに、黙って実践する人は謙虚な人。

言い訳は抽象的、実践は具体的。言い訳をしない人でありたい。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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