義理と人情
今日のおすすめの一冊は、山村英司氏の『義理と人情の経済学』(東洋経済)です。その中から『寿司職人と「人情」』という題でブログを書いてみました。
斎藤一人さんは、「義理と人情」についてこう語っています。
世の中には成功するためには絶対に必要な“バランスの法則”というのがあるの。 たとえば、お金がないころ、 近所の定食屋でそこのおばちゃんが内緒で1個コロッケをおまけにつけてくれていたら、 たとえ自分が総理大臣になっても、近くに行ったときには、そこの定食屋にごはん食べに行くんだよ。 こういうのが、本当の“筋をとおす”ってことなんだよ。
あなたは筋のとおったところがありますか? 一つでも持っていますか? 人生って“バランス”なんだよ。 キリンビールの社長にすごいお世話になったのに、違うビール飲んで乾杯してたら、カッコ悪いだろう。 自分がお世話になった人に、自分のできることをする。 そんな自分ができることもしなくて、成功しようなんて、とんでもないよ。
おれの知り合いの社長がね。 若いときに東京に出て、泊まるところがなくて、何日か野宿したんだって。 冬の寒い日でね。 そのとき一人のホームレスの人が、温かい缶コーヒーをくれたんだって。 すごくうれしかったんだって。 それでね、いまだに東京に来ると、その人がいるんじゃないかと思って、 温かい缶コーヒーを買ってはホームレスの人たちに配ってるんだよ。 すごいカッコいいだろう。
それが、『あっちの定食屋のほうがちょっと安い』とか、義理人情を忘れたことをしていませんか。 自分がお世話になったことを忘れたらダメ。 一本筋がとおったものがないと、人生コロコロ流されちゃうんだよ。 世話になるのは恥ずかしくない。 世話になったことを忘れることが恥ずかしいんだ。 困っていることが恥ずかしいんじゃない。 困ったとき助けてくれた人が、必ずいるはずなの。 その助けてくれた人のことを忘れることが恥ずかしいんだ。 (斉藤一人 すべてがうまくいくコツ/PHP研究所)
斉藤一人さんの会社「まるかん」の商品のラベルには、「日本漢方研究所GN1」と書いてあります。「GN1」とは、「義理と人情がいちばん」、という意味だそうです。これは創業当時から、斉藤一人さんが大切にしてきたことだからなんですね。
義理と人情というと、如何にも古めかしく、任侠映画に出てきそうなフレーズです。しかし、これは日本のメンタルトレーニングの第一人者、西田文郎先生が提唱する「六方拝」と同じです。六方拝とは、東西南北、天(上)と地(下)という六の方角に向かって、感謝することですが、それが、「先祖」、「家族」、「人生の師匠(メンター)」、「友人知人」、そして、「天のはからい」と、「地のめぐみ」です。六方拝は、もともとはお釈迦さまの教えです。
この「義理」と「人情」を忘れない人は、まわりから見ると「一本筋の通った人」だと見なされます。
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