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何処かすさまじい趣き

今日のおすすめの一冊は、森信三(のぶぞう)氏の『森信三一日一語』(致知出版社)です。その中から「齢をとるほど凄まじい生き方を」という題でブログを書きました。

本書の中に「何処かすさまじい趣き」という心に響く文章がありました。

■人間の生き方には何処かすさまじい趣がなくてはならぬ。一点に凝集して、まるで目つぶしでも喰わすような趣がなくてはならぬ。人を教育するよりも、まず自分自身が、この二度とない人生を如何に生きるかが先決問題で、教育というは、いわばそのおこぼれに過ぎない。

■人間の真価を計る二つのめやす。一つ は、その人の全智全能が、一瞬に、かつ 一点に、どれほどまで集中できるかということ。もう一つは、睡眠を切りちぢめても精神力によって、どこまでそれが乗り越えられるかということ。

◆どこか、すさまじい趣きを持っている人には、ある種の狂気がある。吉田松陰はそれを、「狂愚まことに愛すべし、才良まことに虞るべし」と言っている。頭でっかちで少しばかり知識があったり才能のある連中はダメだ。世間の評判などまったく気にせず、狂ったように新しいことに挑戦し、愚直にやりとげる者こそ、誠に愛すべき人間である、と。

狂とは、今まで通用していた常識や、思い込み、慣習などを一気に飛び越え、そこを突破するための一種の狂気だ。常軌(じょうき)を逸(いっ)した行動をとらなければ、厚い壁や硬い岩盤を、突き抜けることはできない

◆期限までに、原稿を書き上げたり、レポートや会議資料を作るために、徹夜をするくらい集中するときがある。これは若かろうが老者であろうが同じだ。

「何処かすさまじい趣き」という言葉を胸に刻みたい。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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