今日のおすすめの一冊は、樋口裕一(ゆういち)氏の『「頭がいい」の正体は読解力』(幻冬舎新書)です。その中から「日本人の読解力が落ちている」という題でブログを書きました。
本書の中に「あらゆることを読み取って生きる現代人」という心に響く文章がありました。
太古の昔、人は、状況を読み取ることができない者は生きていくことができなかった。動物や植物など、水や食料になるものがどこにあるのか、人を襲ってくる野獣はいつどこからくるのか、雨露をしのげ快適に過ごす住居はどこに作ればいいのか等々。これらのことを先読みできなければ、あっと言う間に人類はこの地上からいなくなっていただろう。
これは、仕事においてもまったく同じことが言える。読み取りができないトップのいる会社は早々に市場から撤退することになる。
現代においても、読み取りができない人間は人間関係がうまくいかず、結局は仕事もできないというレッテルを貼られることになる。つまり、場の空気を読むことができない人間だ。それが、その場の雰囲気から状況を察する力だ。
それができなければ、人を喜ばせたり、楽しませたりすることはできない。同様のことは、「読解力」にも言える。本の内容や、レポートや会議の中身を読み取る力。相手の話の内容を読み取る力。それらができなければ、社会生活はうまくはいかないということだ。
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