微差が大差
本書の中に「微差が大差」と言う心に響く文章がありました。
専門家は別として、多くの一般人は、ワインや日本酒などの鑑定は難しい。よほどまずいものは別として、ある水準以上のものなら銘柄、産地、値段など、皆目見当もつかない。有名な評論家が、美味しいと太鼓判を押したものを信じて飲むしかない。
これは、お酒でなくても、レストランや、居酒屋、映画、本、等々を選ぶときに、ネットや評論家の評判で決めることが多いのと似ている。大きな差がないとき、何を基準として選んだらいいか、わからないからだ。
ことほどさように、我々は、ほんのちょっとしたうわさや、評判で、お店を決めたり、何かを選んだりしている。一人さんのいう、現代は「微差の時代」とはこのことだ。世の中が成熟化してきたときに、起こる現象だ。
戦後の、物のない時代なら、商品があるだけで価値があり、それだけで選ばれた。しかし、現代は違う。物や店はあふれ、それでもなお、次々と新商品や店はできる。
現代は、今までまったくこの世になかった新製品など、ほぼ出現しない。ほとんどが、今ある商品にほんの少し手を加えたものを新商品という。
だからこそ、一人さんのいう微差が大事になってくる。今の仕事、商品、店舗に微差を付け加えること。小さなことをおろそかにぜず、微差を追求し続けた時、微差が掛け算となり大差となる。
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