いくつになっても挑戦、ですね
今日のおすすめの一冊は、ひすいこたろうさんの『絶望は神さまからの贈りもの』(SB Creative)です。その中から「本当に大事なことは、ほとんどいつも思いがけなく起こる」という題でブログを書きました。
このブログで取り上げたコンパイ・セグンドさんの「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」、20年前の日本公演のとき私、ラッキーにも見ることができたんです。東京公演はすぐに満員になってしまい、静岡県の焼津の公演だけが少しだけ席が残っていました。2階席でしたが、少し広くなっている客席通路では、外国人のカップルが公演の間中、二人で踊っているのがとても印象的でした。
ホント、踊り出したくなってしまうんですよね。このリズムって。そして、コンパイ・セグンドさん、お茶目で公演中に客席に向かってウインクしたりして、とても素敵なおじい様でした。あんなふうに歳をとれたらいいなぁと思ったのを覚えています。
日本には、80才を超えてからプログラミングを覚え、81歳でスマホのゲームアプリを作ってしまったという若宮正子さんがいます。2017年、81歳のとき、Appleの最新技術のプレゼンがおこなわれるイベントに特別招待され、CEOのティムクックと対談しています。若宮さんは、今では世界最高齢プログラマーとして、またITエバンジェリスト(最新のテクノロジーをわかりやすく説明したり、啓蒙する人)として活躍しています。
また、世界最高齢でエベレスト登頂記録を持つ三浦雄一郎さんのこんな記事がありました。
7大陸最高峰滑降を成功後、目標を失った三浦さんは不摂生な生活により、身長164cmに対し体重85kg超、血圧は200近く、不整脈が出る不健康な体になりました。しかし、99歳でモンブラン氷河からの滑降をなしとげた父の三浦敬三さんや、オリンピック(モーグル)に出場した次男の豪太さんから刺激を受け、65歳のときに「70歳でエベレスト登頂を果たす」という目標を立てました。
体を鍛えなおすために、外出時は両足に重りをつけ、常に20kg近いリュックを背負うというトレーニングを行って体力を回復させたのです。2003年、70歳でエベレスト登頂を果たすと、2008年に75歳で再登頂、2013年に80歳で再々登頂し、エベレスト最高齢登頂記録を3度にわたって更新。
3度目の登頂成功をきっかけに、日本政府により「三浦雄一郎記念日本冒険家大賞」が創設されました。そして2019年1月、52歳のときに成功させたアコンカグアからのスキー滑降に34年ぶりに挑戦します。三浦さんが語る言葉の中に、こんな一節があります。
「『無理をしないでください』『生きて帰ってきてください』みんなが僕に言いました。『ありがとうございます』と返事をしながら、僕は心の中で別の返事をしていた。『無理をしなければ行けない。死ぬ気でチャレンジしなければ生きては帰ってこられない。だから僕は人生最大の無理をしますよ』と」(Weathernews Inc)より
いくつになっても、挑戦ですね。そして、いくつになってもあきらめてはいけないということだと思います。普通、話題になるのは最年少記録というのが多いですが、最年長記録というのもあります。これは、実に挑戦しがいのある分野だと思います。なぜなら、若い頃にそんなに才能がなくても、健康であるなら、誰にでも(凡人にも)チャンスがあるからです。
歳をとったら、最年長記録、というのもねらい目かもしれませんね(笑)。
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