人生をおもしろく考える人
今日のおすすめの一冊は、北川八郎氏の『繁栄の法則 その二』(致知出版社)です。その中から「投げたものが返ってくる」という題でブログを書きました。
「投げたものが返ってくる」ということは、たとえば定年退職した人が、「やることがなにもない」「ひまで仕方がない」「会う友人がいない」「毎日つまらない」というようなことをいいます。そのような人は、若い頃から、近所の自治会の仕事もやらず(役も受けず)、PTAもやらず、社外のボランティアの会や勉強会にも参加せず、会社一辺倒で、仕事だけしかやってこなかったような人に多く見られます。
すると、会社の役職が一切なくなったとき、その関係は切れてしまい、まったく暇になってしまうのです。会社や仕事以外の人間関係ができていなかったので、急に作ることもできず、どうにも仕方がないです。つまり、今まで投げたものが返ってきているのです。このことは、若い頃はそのことはよくわからないのです。そんな人生が待っているとは夢にも思いませんから。
逆に、奥さんは会社の人間関係よりも、友人や近所、趣味の会、PTAなどの人間関係がしっかりできているので、年を重ねてもまったく問題がありません。毎日やることがあり、忙しく動いています。京都大学の総長を務められた平澤興先生は「長生きの一番の大敵は退屈だ。退屈しているような人間は長生き出来ん」と言いました。
よく言われる言葉に年をとったら「きょういく」と「きょうよう」が大事だと言われます。それは、「今日、行くところがある」と「今日、用事がある」ということです。まさに、それは、平澤興先生の言われた「退屈していない人」のことです。
また、投げかけは「人間関係」だけではありません。「考え方」や「見方」の投げかけもあります。斎藤一人さんはそれをこう言っています。
考え方次第で、ものごとはいくらでもおもしろくなるんだよ。 だから、おもしろく生きるかどうかも自分次第なの。 じゃあ、どうしたらおもしろく考えられるんですかって言うんだけど、それは、おもしろく考えようとする努力だよね。 私なんて、何でもおもしろく考えるようにして何十年も生きてきたから、回路がすぐスッとおもしろい方に行くんだよね。
これってね、おもしろく考えようって思う努力なの。 人生ってね、おもしろく考えてると、おもしろい人生になるんです。 その反対で、おもしろく考えない人は、人生もおもしろくなくなっちゃうの。 あのね、人って放っておくと、悲しいこととか苦しいことを考えるようになってるんです。 脳を放っておくと、そういうことばっかり考えるようになってるの。
だから、いつも悲しいんですとか、苦労が多いんですって言ってる人は、おもしろく考える努力を怠ってるんだよね。 言い方が悪いかもしれないけど、簡単に言うと怠け者なんです。 魂の怠け者なの。 起きたことは、良くも悪くもないんです。 それを否定的に考えるのは簡単なんだよね。 でも、起きたことをおもしろく考えたり楽しく考えたりするのには、ひと工夫いるんです。 要は、「味つけ」なんだよね。
料理でも、肉だけ食べてるとか、野菜だけ食べてると味気ないよね。 だけど、塩をかけたり醤油かけたり味つけをすると、同じ素材でもうんとおいしくなる。 味のある人っていうのは、料理と同じで味付けが上手い人なんです。 人生に対する味つけ上手なの。 松坂牛が美味いって言っても、肉だけ食べたらそんなにおいしいわけないんだよ。 ところが、塩やコショウをかければ相当おいしくなるよね。 人生もそれと同じなんです。 起きたことをそのまま食べてる人がいるんだよね。 それだと、無味乾燥で何のおもしろ味もない。 そこにユーモアを交えるとか、ちょっと味つけをすると、抜群におもしろい人生になるんです。 (斎藤一人 奇跡を起こす「大丈夫」の法則 /マキノ出版)
見方や考え方って、クセなんですね。若い頃から、悲観的な見方をするクセができていると、ものごとをすべて悲観的にとらえるようになってしまいます。そして、悲観的な投げかけをしてしまいます。なんでも物事を「おもしろく」考える人は、「おもしろい」投げかけをするので、人生がどんどん「おもしろく」なってきます。
人生を「おもしろく」生きることができたらとても素敵です。
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