できるだけ幸せな声を出す
今日のおすすめの一冊は、内藤誼人(よしひと)氏の『おもしろいほどやる気になる本』(明日香出版社)です。その中から「どうしても気分が乗らないときは」という題でブログを書きました。
本書の中に「できるだけ幸せな声を出す」という心に響く一節がありました。
私たちの感情は、自分のしている表情に影響を受けますが、同じことは、声にも言えるのです。怒りっぽい声を出していると、やっぱりだんだん心もムカムカしてきますし、できるだけ優しい声を出そうとしていると、優しい気分になってくるのです。
オランダにあるアムステルダム大学のスカイラー・ホークは、幸せなときの声、悲しいときの声、怒っているときの声、不機嫌なときの声を出してもらう、という実験をしたことがあるのですが、それぞれの声によって、表情も変わることを明らかにしています。
怒りの声を出そうとすると、自然に表情も険しくなり、幸せな声を出そうとすると、柔らかな表情になることが多かったのです。声と表情はどうも連動しているようなのです。 ということはつまり、優しい声、幸せな声を出すように心がければ、それによって幸せな表情になり、幸せな表情を作っていれば、フェイシャル・フィードバック効果で、幸せな気分になるはずです。
面倒くさいことをしなければならないときには、「ああ、自分はなんて幸せ者なんだろう」 「ああ、私は仕事があって、お金までもらえて幸せだ」 そんなことをわざと口にするのがいいかもしれませんね。ウソでもいいので、そういうことを口に出していると、本当に幸せな気分が生まれてくるでしょうから。
面倒くさいことって、日常的にいくらでもあります。人に会うのが面倒、新聞を読まなきゃいけないのが面倒、出社するのも面倒、歯を磨くのも面倒、入浴も面倒、と。 ですが、「楽しい! 楽しい!」と口に出して言っていると、本当に楽しくなってきますよ。ウソではありませんから、ぜひお試しください。 「イヤだな」とか「面倒だな」と愚痴や不満を口に出すから、本当にそういう気持ちになってしまうのです。
読売巨人軍の原辰徳監督は、何を食べるときにも「おいしい!」と言いながら食べ るという話を聞いたことがあります。口に入れた瞬間に、まだ味なんてよくわからないのに、もう「おいしい!」と言ってしまうのだそうです(笑)。
これは心理学的に言っても、非常に有効な方法です。「おいしい!」と言ってしまえば、実際においしいと感じられるはずですから。何を食べても、おいしいと思えるはずなのです。 面倒くさいことをやるときにも、原監督を見習って、すぐに「楽しい!」と言ってしまいましょう。それが面倒くさいことを乗り切る優れた方法なのです。
斎藤一人さんは8つの天国言葉を唱えると運気が上がるといいます。それは、「愛してます」「ついてる」「うれしい」「楽しい」「感謝してます」「幸せ」「ありがとう」「ゆるします」の8つです。
まさに、この天国言葉を唱えることだと思います。それと、もう一つ魔法の言葉があります。誰かと会ってる最中「今日も楽しいね」と、帰り際やお礼のメールなどで「今日(昨日)も楽しかったね」と言う事です。
あなたと一緒のとき、出来るだけ幸せな声で、「ああ、今日も楽しいなぁ」と言うことは、相手を最高に肯定しているということです。あなと一緒にいられて幸せだ、と。
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