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SNSでブランド人になる

今日のおすすめの一冊は、徳力基彦氏の『「普通」の人のための SNSの教科書』(朝日新聞出版)です。本書と同名の『「普通」の人のための SNSの教科書』という題でブログを書きました。

SNSやブログでの発信って、私は自分のブランディングだと思うのです。トムピーターズ氏の『ブランド人になれ!』(阪急コミュニケーションズ)という本がありますが、興味深い文章を少しシェアしてみたいと思います。

1950年代。恵まれた連中は、大学を出て、有名企業に就職した。そして、波風を立てず、面倒なことに巻き込まれなければ、順調に出世できた。「お仕事」を聞かれたら、胸を張って会社の名前を答えた。子供たちは大きくなり、家を離れ、結婚し、孫が生まれる。55歳になり、65歳になり、めでたく定年。40年余りの涙ぐましい忠勤が報われ退職金がたっぷりでる。あとは年金でのんびり暮らすだけだ。これが第二次世界大戦後の人生設計だった。
しかし、1975年頃から世の中がおかしくなってくる。外国企業との競争がはじまり、アメリカの絶対優位が崩れ、コンピューターが単なる計算機ではなくなってくる。そして、世の中はてんやわんやの大騒ぎになった。だれの机の上にもコンピューターが置かれるようになり、それがネットワークで結ばれるようになり、電子データ交換が普及し、そして、インターネットの時代が来た。
それまでレイオフといえば、だいたい重厚長大産業の話だったが、その波はついに時代の最先端をいく企業まで呑み込んだ。ライトサイジング(規模の適正化)といえば聞こえはいいが、実態は人員整理にほかならない。しかし、いくら呪ったところで、時計の針は戻らない。そう、これは革命なのだ。ホワイトカラーの9割以上が、今後10年から15年以内に、煙のように消えうせるか、昔日の面影をとどめないほどに姿を変えるだろう。
だけど…おもしろい時代が来ると、私は思う。考えただけで背筋がぞくぞくする。思う存分、自分の力を試せる時代が来ると、私は思う。先が見えないときは、誰だって恐ろしい。しかし、何をやるかはすべて自分で決められるようになったのだ。こんなうれしいことはないと、私は思う。要は気がまえである。
会社勤めを続けるとしても、個人事業主のように考え、行動しよう。個人事業主は独立独歩、頼りになるのは自分の腕だけだ。その腕をつねに磨いていかなければ、明日にでも食いっぱぐれる。個人事業主の売り物は、自分の実績と自分のプロジェクトしかない。だれにも頼らず自分の力で生きていける人を、私は「ブランド人」と呼びたい。ひとめで違いがわかるもの、お客さんの期待を裏切らないもの、人の心を癒すもの、グッとくるもの…それがブランド人である。

なんと、これは2000年に出版された本で、元zozoの田端信太郎氏もイチオシです。20年以上前に書かれた本なのにまったく中身は色あせていません。これからの時代を生き残るには、会社に勤めていても、勤めていなくても、自分を磨き、自分をブランド化するしかないということなのです。

SNSは、20年前には現在のような形としてはほぼ存在しませんでしたが、今はSNS全盛の時代です。自分をブランド化するのに、SNSは最適です。ですから、現代人はSNSを上手に使いこなす人でならなければいけない、と強く思うのです。

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