病気になりやすい性格
今日のおすすめの一冊は、和田秀樹氏の『感情の整理学』(エクスナレッジ)です。その中から「とにかくやってみること」という題でブログを書きました。
本書の中に「病気になりやすい性格」ということが書いてあったので転載してみます。
■楽観的な性格...肥満 同志社大学で行われたダイエットの研究によると、楽観的な人ほど体重の減少が少なかった、つまり体重オーバーになりやすい傾向がありました。理由としては、「ポジティブな考えを持つ楽観的思考の人は、人生の困難に打 ち勝てるという自信が強く、体重についてもクヨクヨしない。おいしいものへの誘惑に弱い」ことが考えられます。
■怒りっぽい性格...乳がん (女性)、結腸がん (男性)、心臓病 勝ち負けにこだわり、 アグレッシブ (攻撃的)で怒りっぽい性格は、健康を損なう大きなリスクのひとつ。 競争心と怒りが体の免疫力を低下させることが考えられます。ギリシャのキフィシア大学の研究結果は「怒りっぽい女性は乳がん、男性の場合 は結腸癌になりやすい」「よく怒る人は穏やかな性格の人に比べて、心臓病を患うリ スクが50%高い」。カッとしたとき血圧と心拍数が上がるなど、激しい心身の反応が 心脳血管系にダメージを与えることが考えられます。
■心配性...胃かいよう パリ第5大学とカナダの精神療養機関の研究では、心配性 の人はそうでない人より胃かいようになる確率が5倍も高いと報告されています。 情 緒不安定で依存しやすいため、タバコやお酒に救いを求めやすく、不規則な飲食や 睡眠障害なども抱えやすい。それで多くの胃酸が分泌され、胃かいようを誘発する のでは、と分析されています。
■60歳未満に発症したうつ病…アルツハイマー病 認知症で最も多いのはアルッハ イマー病ですが、若い頃(60歳未満)にうつ病を発症すると、アルツハイマー病にな るリスクが3・8倍、というデータがあります。再発回数が多いほど、リスクが高 くなると考えられています。運動嫌いも問題です。アルツハイマー病も含む認知症の予防法として現在、最も 科学的根拠があるのは運動です。中年期に週2回以上運動している人は、1回以下の人に比べて、高齢になってから認知症になるリスクが50%も低い、などの研究結果が数多く報告されています。ウォーキングや水泳などの有酸素運動には海馬の萎縮を抑える効果があるので、毎日、少しずつでも続けましょう。
■内向的...心臓病、脳卒中 米ノースウエスタン大学の研究では、内向的な性格の 人が心臓病と脳卒中を患う確率は、普通の人より50%も高いと報告されています。 内向的な性格の人は閉じこもりやすいため、環境が少し変わってもプレッシャーを感じて血管に負担がかかるようです。またウイルスに感染しやすく、一年に何回も風邪をひくのは内向的な人が多い、という分析もあります。
■外向的...病気に強い ミラノ大学の研究では、外向的な男性は心臓病や感染病にかかりにくく、病後の回復が早い。問題がおきたときにも、体調が悪いときにも、す ぐに医師の診察を受けるなど前向きに対応するから、と分析されています。
病気になりやすい性格というのは、言われてみればなるほど、とうなずくことが多いいです。特に、「アルツハイマー病も含む認知症の予防法として現在、最も 科学的根拠があるのは運動」というところが耳に痛いです。運動、頑張らなきゃ、です。
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