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自分と他人を比較しない

今日のおすすめの一冊は、村上和雄氏の『君のやる気スイッチをオンにする遺伝子の話 』(致知出版社)です。その中から「いよいよ、日本の時代に」という題でブログを書きました。

本書の中に「自分と他人を比較しない」という心に響く文章がありました。

これから一番言いたいことを言います。これが最後です。 皆さんは今、学生生活を送っていますね。試験の点数も気になるでしょうし、他人との比較も気になるところでしょう。

でも、今お話ししたように、三十八億年とか百三十七億年の時間をかけて生まれてきたという奇跡は、何も人様と自分を比較するためではないと思います。 比較をすると、差が出てきます。

偏差値で比較をすれば、できる人と あまりできない人が出てくる。運動で比較すれば、速く走れる人と速く走れない人の差が出てくる。しかし、それはただ一つの基準で決めているだけの話です。

そんなふうに一つの基準に当てはめて人様と比較するために私どもは生まれてきたわけではありません。 先ほども話しましたが、どんなに優秀でも、どんなにぼんくらでも、 九九・五%は同じ遺伝子暗号を持って生まれてきているのです。

だから、違いばかりをあまり気にしすぎず、 九九・五%が同じという驚くべき事実についてもう少し考えたほうがいいと思います。 

なぜそれほど似ているのかというと、それは私どもが皆サムシング・ グレートの子どもだからです。サムシング・グレートは特定の子どもだけを贔屓したりしません。だから九九・五%同じなのです。 

私どもは一つの比較をして優れているとか劣っているとか言っていますが、そんなことはたいした問題ではないんですね。だから皆さんも、 時々自分の年齢に三十八億歳を足してみて、自分がそれだけの歴史の積み重ねの上に生まれてきたということを考えてみてください。 他人と比較する必要はないんです。

「みんなちがって、みんないい」 という金子みすゞさんの詩がありますね。私どもはみんなちょっとずつ違うんです。それは、どれが優れているとか優れていないとかということではありません。 だから、あまり自分と他人を比較しないで、自らの進むべき道を見つけていただきたいと思います。

《みんなちがって、みんないい》(自分と他人を比較しない)

◆テレビなどを見ていて、政治家やタレントに対して、「くだらない」とか、「大したことない」「バカじゃないか」とこき下ろしたり、批判したりする人は多い。それは、「くだらないヤツ」「バカじゃないか」ということで、自分はもっとすごいんだぞ、と自分の優越感を満たそうとしているからだ。

嫉妬やねたみという不幸は、他人との比較から始まる

大事なことは、「どこがどう違うのか」ということより「どこがどう同じなのか」を見ること。 九九・五%の遺伝子は同じだという。同じことを見つめ続ければ、大概のことはどうでもよくなる。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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