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古い知識を捨てる
今日のおすすめの一冊は、ナイジェル・カンバーランド氏の『成功者がしている100の習慣』(ダイヤモンド社)です。その中から、【「ありがとう」が簡単に言える人】という題でブログを書きました。
本書の中に「古い知識を捨てる」という心に響く文章がありました。
【成功する人は新しい価値観を受け入れることができ、成功しない人はいつまでも過去の知識にこだわり続ける】
「新しく何かを学び始めるときは、古い知識や方法を捨てなければならない」
―ウィリアム・ブリッジズ (アメリカの作家)
一説によれば、私たちが大学で学んだことの四割は、一〇年以内に時代遅れになります。現代は情報が簡単に手に入りますが、それらは古びてしまいます。そこで求められるのが、古い知識にしがみつくことなく、新しい知識を吸収する能力です。
学ぶことそれ自体は特に難しくありません。誰にも自分なりの学びのスタイルがあり、日々の暮らしの中で、製品の取扱説明書を読んで使い方を理解したり、新たな状況に合わせて方法を覚えたりしています。
難しいのは、何かを学ぶときに、古い知識を捨てなければならないことです。私たちは過去に固執し、古い知識や考えをなかなか手放せません。しかし私たちは日々、「自分は知っている」「物事はこうあるべきだ」という時代遅れの考えを捨てなければならない場面に遭遇しているのです。
古い知識や考えを手放せることは、二一世紀を生きる私たちにとって不可欠の能力です。時代遅れになった知識や考えをすみやかに手放し、素直に新しいことを学べる人こそが、時代を制するのです。
《時代遅れになった知識や考えをすみやかに手放し、素直に新しいことを学べる人こそが、 時代を制する》
◆瀬戸内寂聴氏は「捨てる」ことについてこう語る。
「長い生涯には古い友情、古い付き合い、古い恋、そんなものを捨てなければならない人生の曲がり角もやってきます。思いきって捨てて曲がってみると、意外に心身のさわやかさに恵まれたりもします。目に見えない垢や苔のようなものを時々、物心ともに捨てる技術も、生活の知恵のひとつかもしれません。
捨てれば新しいものが必然的に入ってくる。出すから入るのだ。ピータードラッカーはそれを「革新の鍵は捨てることにある」と言った。捨てるからそこに革新が起こる。
「古い知識を捨てる」ことを恐れない人でありたい。
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