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「頭の回転の速さは」は情報量に比例する

今日のおすすめの一冊は、本田正識氏の『1秒で答えをつくる力』(ダイヤモンド社)です。その中から『「頭の回転の速さ」は訓練で身につく』という題でブログを書きました。

本書の中に『「頭の回転の速さは」は情報量に比例する』という興味深い文章がありました。

頭の回転の速さはほとんどの場合、情報量に比例します。なぜなら、どんなに頭の回転が速くても頭の引き出しに情報が入っていなければ何も出てこないからです。

NSC(吉本総合芸能学院)の授業や若手芸人には、ネットニュースはもちろんのこと、新聞や週刊誌など、手に取れるものにはすべて目を通すように口酸っぱく言っています。 その理由はお笑いのネタになる原石は、転がっているものではなく、常にアンテナを張り巡らせて自分たちで見つけ出さないといけないものだからです。 

吉本所属の漫才コンビ「さや香」のネタで「自分は誰なのか」という趣旨のネタがあります。

人間の細胞は約3カ月で入れ替わるという生物学の知識をベースに、今の自分が3カ月前の自分と違うのであれば、今の自分は誰なのかというネタです。 非常におもしろく、よく練られたネタです。

このネタはお笑い関連の情報収集だけでは 絶対に思いつかない内容です。 学生の頃に学校で教わる理科の知識や生物学ジャンルの情報をお笑いに取り入れたからこそ、新しくておもしろいネタを生み出すことができています。 

もし、お笑い芸人だからと、おもしろそうな話しか収集していなかったら、こんな視点のネタは生まれなかったでしょう。 

このように、普段、自分には関わりのないジャンルの情報が、自分の本業や関心ごとに 好影響を与えるということはたくさんあります。 新しいことを考えるのが苦手な方や自分の考えに縛られてしまうことが多いと感じる方にはぜひ実践していただきたいトレーニングです。 

これまでの自分では思いつかないような「思考のタネ」が、興味のないジャンルにはたくさん眠っているので、頭の刺激だと思って実践トレーニングに取り組んでいきましょう。

『「頭の回転の速さは」は情報量に比例する』は、たとえば英語の学習と同じだ。いくら英語がしゃべれるようになっても、話のコンテンツという情報が空っぽだったら、話すことはできない。英語の学習の前に、自分の中身を充実させることの方が必要だということ。

また、「頭の回転の速さ」を増すためのメソッドとしては下記のようなことがある。(本書より)

《殻を破るための「頭を柔らかくする」レッスン》には、『「興味がない」ものから思考のネタを見つける』『返事を「しながら」考える』等々

《状況素早く理解するための「分析する」レッスン》には、『意識してアホになる』『ネガティブをポジティブに変換する』『予測するクセをつける』等々

《自分の必殺パターンを見つけるための「言い換える」レッスン》には、『スベることを恐れない』『意識して語彙を増やす』『大事なのは第二印象』等々

《端的に情報を伝えるための「言葉を操る」レッスン》には、『緊張と余裕は表裏一体』『完成度は7割りを目指す』『プロデューサー目線で自分を見る』等々

《1秒で答えをつくるための「洗練させる」レッスン》には、『言葉は少しでも短くする』『自信は持ちつつ自分を疑う』『「共感」が決め手になる』『常に「わからせる」意識を持つ』等々

思考の瞬発力を上げることは、ビジネスにおいても今後ますます必要となる。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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