人生は一度きり
今日のおすすめの一冊は、守屋洋氏の『菜根譚の教え』(宝島社)です。その中から「人の値打ちは、後半生で決まる」という題でブログを書きました。
本書の中に「人生は一度きり」という心に響く一節がありました。
【天地に万古(ばんこ)あるも、 此(こ)の身再び得ず】 《人生、一度きりなのだから》
どんな生き方をしても、必ず訪れるのが死です。どんなに長生きしても、百年ほどで亡くなってしまいます。だからこそ、「どう生きるか」が大切なのです。「万古」とは、遠い昔のこと。また、遠い昔から現在までを指す言葉でもあり、永遠や永久という意味にもなります。天地は永遠ですが、人の身体は二度とは得られません。
『菜根譚』ではさらに、「人生はわずか百年ほど。だから生きていてよかったという楽しみを知り、虚しく人生を過ごすことへの恐れを持たなければいけない」とも説いています。
せっかく生を受けたからには、「楽しい人生だった」「生まれてきてよかった」と心から思える人生にしたいもの。誰でも、後悔の多い人生よりは、充実した一生を送りたいと考えるのではないでしょうか。
そのためには、「やらずに後悔するより、たとえ失敗したとしても挑戦して、そこから何かを学び、一歩でも前進する」。そんな生き方をしたいものです。
森信三先生は「人生二度なし」と言っています。また、道元禅師は「寸陰(すんいん)を惜(お)しむ」という言葉をのこしています。「ひと時の時間も無駄にせず、志を成し遂げるべし」ということです。
人は死ぬ間際に最も後悔することは『「理想の自己」として生きることができなかったという後悔』(アメリカ・コーネル大学の研究)だといいます。なりたかった自分になれなかったという後悔、それは、つまり、理想の自分に向かって挑戦しなかったということです。
人は、チャレンジして、その結果失敗し、理想の自分になれなかったとしても、そこには悔いはないものです。しかし、何も挑戦しなかったことは激しく後悔します。
人生はあっという間のドラマです。たとえ失敗したとしても、挑戦し続ける人生を選択したいものです。
今日のブログはこちらから☞人の心に灯をともす