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メモの威力

今日のおすすめの一冊は、ブックライター、上阪徹氏の『メモ活』(Gakken)です。その中から『人は忘れるから「メモ活」が必要』という題でブログを書きました。
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今までもメモはよくする方でしたが、今回のこの「メモ活」を読み、色々な意味でインスパイアされました。まず、読後すぐに、「3分日記」を始めたこと、それから「著作のためのメモ」を始めたことです。私の場合、「3分日記」はiPhoneの音声入力を使ってEvernoteに入れます。その場合、チェックボックスを使って箇条書きにします。

それから、「著作のためのメモ」ですが、まず本のタイトル(大テーマ)を決め、その後、小項目を、これも箇条書きにして、チェックボックスをつくり書き出します。こちらはGoogleKeepに音声入力します。両方とも時間があるときに、デスクのPCで修正します。

これらは、この本を読んで始めたばかりなので、大きなことは言えませんが、なんかいい感じでしっくりきてます。それと、文章を打ち込まないで、スマホでの音声認識で文字化できるのがいいですね。年々、音声認識の精度が上がっているので、私のように活舌の悪い者でも、最近はちゃんと認識してくれるようになったのが嬉しいです。

明治大学文学部教授、齋藤孝氏の「メモ」についてのこんな文章を思い出しました。

私の経験上、仕事ができる人ほどひんぱんにメモを取ります。ある新聞社で優秀だと評判のベテラン記者の取材を受けたことがあるのですが、とにかくよくメモを取る。それだけじゃなくて私の言葉に素早く相槌を打ち、飲み物などのオーダーも手際よくこなします。 それと対照的だったのが、一緒に来た若い記者。こちらは全く動かなければメモも取らない。話を聞いても相槌も打たず笑顔もない。一体何しに来たのかなという気持ちになります。
会話の中でメモを取るというのは、一つのアピールになります。「私はあなたの話をしっかり聞いていますよ」という証明であり、相手に敬意を表すサインにもなります。雑談でいちいちメモを取る必要はないでしょうが、ビジネスの打ち合わせや、相手の話を聞くときには、メモをしっかりと取ることが大事です。会社の打ち合わせでもメモを取ることが大前提。そこで要点をしっかりメモしているか? 上司は部下のそういう部分を見ています。
ビジネスで「この相手を信用して良いかどうか」というのは、「ポイントをつかむことができる人物か否か」で判断される部分がとても大きい。その2分法を、人は無意識に行っているのです。仕事を任せられる相手、一緒に仕事ができる相手には、やはり仕事のツボを押さえることができる人を選んでいるはずです。 的確にメモを取ることができる人物は、当然ポイントを押さえることができます。
またそれを周囲にアピールすることもできる。二つの効用があるのです。ところが社会に出ると、意外にメモの効用を部下に伝える人が少ないのです。私はメモの力を非常に重視していますから、教育実習に行く学生には、極力メモを取るようにアドバイスします。すると実習生が学校に行って校長先生が話しているときなど、ちゃんとメモを取る。他の実習生はメモを取らず、取っていたのは自分だけで、とても目立ったし評価がよくなって後がやりやすかった、というような話を後から学生がしてくれます。(人生は機転力で変えられる!/青春出版)

確かに、商談の途中や、ちょっとした雑談であっても、メモを取る人は信頼感が増します。私の話をしっかり聞いてくれているのだな、と。特に、これは後輩(年下の者)が先輩(年長者)の話を聞くときには威力を発揮します。心に刺さったちょっとした名言などを「今の言葉、もう一度言ってもらえませんか?」などと言ってメモすると、可愛がられます。「可愛げ」がある人って、引き立てられて、運もツイてくるんですよね。

メモの威力、今回改めて再確認しました。

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