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「運」の神様に好かれるコツ
今日のおすすめの一冊は、萩本欽一さんの『欽言力』(日本文芸社)です。この中から、「若いときに自分の意見を押し通すと、『運』はやってこない」という題で書きました。
萩本欽一さん(欽ちゃん)は、「運」についての話をかなり書いてます。そして、欽ちゃんの「運」の解釈がかなりユニークなんです。でも、それがすごく独特な視点なのに的を得ていて、すごく納得させられます。たとえばこんな感じです。
僕は、ひどい目に遭ったとき、「次、 でっかい運がやってくるかな」と思うんです。 現にテレビでコマーシャルの生放送を19回トチる大失敗をして、 ションボリして熱海に行っていたときがそうでした。 2ヵ月たって、やり直そうと浅草の下宿に帰って来たら、 その日に(坂上)二郎さんから電話があったの。 それがコント55号の結成につながったのね。 奇跡だね。 1日遅れて帰って来てたら二郎さんとコンビになってないんだもんね 。 負けは負けのまま終わらない。 人生ってうまくできているね。
欽ちゃんは、「損から入ると運がたまる」といいます。人とつき合うときは、率先して損な役回りをすると、だれかが幸運を持ってきてくれるからだそうです。「運は遠いところからやってくる」という欽ちゃんの言葉も同じで、まわり道が一番近かったりします。怒られたり、ひどい目に遭ったときも、一見すると「損」のように思えるし、「まわり道」でもあります。しかし、実はそういう時が一番運がたまるときなんです。大事なことは、怒られたり、ひどい目に遭ったときに、どんな対応をするのか。そこで、グチや文句や泣き言を言うのか、逆に感謝したり、ありがたいと感じるのかどうかが大事だと思います。
「『つらいなぁ』というのは、大きな運をつかむ予兆だと思う。そこを逃げずに踏ん張ることが大事なんだ」
僕は誰でも一生のうちに「いい運」と「悪い運」が半分ずつやってくると信じていますが、いい言葉を使えば「いい運」がさらによくなる。言葉の選び方、使い方で自分の行動も変わるし、人にも影響を与えてしまうので、いい言葉をたくさん知って、大事な場面で使えるようになりたい。
運の神様に好かれるコツって、ちっとも難しいことじゃありません。たとえば人間関係で言えば、「威張らない」「気をつかう」「親切にする」、たったこれぐらい。とっても、「な~んだ、簡単だ」と思って今目の前にいる人にやさしくしても、すぐに運がやってくるわけじゃない。運は直接やってくるものではないし、手の届くところに落ちているものでもないんです。困っている人を助けるために募金箱に1000円を入れたら、その帰りに1万円拾っちゃったって話、あんまり聞かないでしょう?じゃあ、運の神様はなにを見ているか…。楽しいときもつらいときも人に対してやさしく接している人は、だんだん「顔」がやさしくなってくる。運の神様は、そこを見ているんです。『続・ダメなときほど運はたまる (廣済堂新書)』より
私は「運」の話が大好きで、「運」関連の本はだいぶ読みました。で、「運」ってまだよく分からないです(笑)。ですがたぶん、損をしたとか嫌な目にあったと思ったときに「運」ってたまるんじゃないかな、と思うのです。ただし、その時の条件があります。損をしたとか嫌な目にあったときに、不平不満、愚痴や泣き言、文句を言わないことなんですね。ニッコリ笑って、「おお、そうきましたか」と淡々と受け止める。
そう思うと、辛いことや嫌なことも何だか「運」の始まりに思えてきますよね。たぶん、そう思えることが、「運の神様に好かれるコツ」なんだと思います。今、いただいている「運」を大切にしたいと思います。
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