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「クール」に見えない仕事は「超クール」

今日のおすすめの一冊は、トム・ピーターズ氏の『エクセレントな仕事人になれ!』(阪急コミュニケーションズ)です。その中から「成功の80%は顔を出すだけで手に入る」という題でブログを書きました。

本書の中に『「クール」に見えない仕事は「超クール」』という心に響く文書がありました。

私はジムズ・グループが好きだ。 そしてベースメント・システムズも好きだ。 ジム・ペンマンがジムズ・グループを立ち上げたのは25年ほど前。博士号の取得を目指して勉強中だったペンマンが、生活費を稼ぐために始めた芝刈りのサービスが最初の仕事だった。 

今やジムズ・グループは本社のあるオーストラリアだけでなく、ニュージーランド、カナダ、 イギリスにも事業を広げ、3000のフランチャイズ加盟業者を擁するまでになった。彼らの素晴らしい仕事ぶりと、フランチャイズ業者が得られる大きなチャンスを称賛する証言は山ほどある。 

彼らのビジネスは、雑用一般の代行サービス。もっと正確に言えば、忙しい人間にはこなす時間がなく、やる気にもなれない家庭内の仕事を代わりに引き受けることだ。その例をいくつか紹介すると、ざっとこんな具合だ。 

芝刈り、私道の敷石設置、パーゴラ(フジなどの植物をはわせた棚)の手入れ、アンテナの設置、プールの掃除、カーペット清掃、クリーニング、洗車、屋根の修理、愛犬のシャンプー、 ドアのセキュリティー、フェンスの設置と修理、樹木の手入れ、床掃除、窓ふき、壁のペイン ト...。

 ベースメント・システムズは、ラリー・ジェンスキーがコネティカット州で始めた「ドライ 地下室」のビジネス。同社は年商6000億ドル以上に急成長した。この地下室は優れた物置になるだけでなく、湿気やカビと無縁の居間やベッドルームとしても使える。 

私が起業を考えている人々に言いたいのは、ビジネスチャンスはバイオテクノロジーやイン ターネット、金融サービス以外の分野にもあるということだ。 例えば犬のシャンプー。 例えばドライ地下室。 あるいは何でもいい。 「クール」に見えない地味な仕事が、工夫次第では「超クール」なビジネスになることもある のだ。

昨今、起業するというと、多くの人が思い浮かべるのが、IT関連や、金融、等のクールな仕事だ。しかし当然ながら、世の中はクールな仕事だけで成り立っているのではない。昔から続いているIT以外の産業や業種はたくさんある。

むしろ、ビジネスチャンスはそちらの方に詰まっていると言ってもいいくらいだ。オールド産業とITを組み合わせる等、考え方ややり方は山ほどある。

「クール」に見えない仕事は「超クール」という言葉を胸に刻みたい。

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