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あなたはいま何をしていますか

今日のおすすめの一冊は、『人生心得帖』(致知出版社)です。その中から松下幸之助氏の言葉、「すべて自分に原因がある」という題でブログを書きました。

本書の中に、森信三先生の「あなたはいま何をしていますか」という心に響く文章がありました。

《あなたはいま何をしていますか》(森信三)


生前マスコミに一切姿を見せず、在野(ざいや)の哲人として国民教育に心血を注いだ森信三先生。全国三千人といわれる門弟の一人、「実践人の家」元理事長・田中繁男氏が読書会に出席するたびに森信三先生から問いかけられた言葉です。


ある読書会で、校内暴力が絶えないことを嘆く教師に対し、森先生はこう尋ねました。「それで、あなたは何をしましたか」


その人が黙り込むと、普段は柔和な森先生が凄まじい気魄(きはく)でこう言ったそうです。


「現在の学校が困難な状況にあることは、私も知っています。だから、その中でいまあなたが何をしているか、それを知りたいのです。例えば、満員の講堂が停電になったとします。しかし、五燭(ごしょく)の電灯一つ、あるいはロウソク一本があれば、大きな騒ぎにもならず、無事退場できるのです。あなたには、その一本のロウソクになろうとする気持ちがないのですか


目の前の現実に不平不満を言ったり、批判をするのではなく、その中でいま何をしているかを自らに問いかけよ…。九十七年の生涯を「実践」に捧げた森先生の魂のメッセージです。心したい言葉です。


◆我々は、往々(おうおう)にして肩書や、学歴、外見などで他人を判断してしまいがちだ。 だが、その人の真の姿は、実際の行動に表れるものだ。

どんなに情熱的に夢を語ろうと、熱い思いを持っていようと、その人がそれを実現するための具体的な行動を一つも起こしていなければ、ただのほら吹きにしかすぎない。

何を知っているかではなく、どんな行動を起こしているか。 行動を起こしただけでなく、それを続けているかどうか。

「ほんものはつづく つづけるとほんものになる」(東井義雄)

にせもの人間は口先だけ。 もの言わずとも、行動で示せる人間でありたい。

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