おいしいところだけ持っていけない
今日のおすすめの一冊は、中島輝(てる)氏の『エマソン 自分を信じ抜く100の言葉』(朝日新聞出版)です。その中から「自分の弱点や欠点に感謝する」という題でブログを書きました。
本書の中に「おいしいところだけ持っていけない」という心に響く文章がありました。
◆小林正観さんは、幸福と不幸についてこう語る。
たとえば、私たちから見て右半分が一般的に言われる「不幸」で、左半分が一般的に言われる「幸福」だと思ってください。 私たちが「幸せになりたい」とお願いすると、神さまは「わかりました」といって振り子を左に持っていくかと思いきや、右のほうに引っ張れるだけ引っ張るらいしいのです。
たとえば、山の中で遭難して何も食べられなかったとしましょう。 なんとか助けられて里にたどりつき、そこで一杯のおかゆをいただいた。 それはこのうえなくおいしく、楽しく、幸せで、素晴らしい食事となります。
でも、毎日のように贅沢な食事を食べ続けている中で一杯のおかゆをもらっても、その価値はわからない。 つまり、私たちが「幸福」を感じるためには、その前に、一般的に「不幸」と言われるような現象が存在しなければなりません(心を軽くする言葉)より
「苦あれば楽あり」という言葉がある。 苦と楽は表裏一体で、片方だけを得ることはできないという意だが、まさに不幸と幸福も同じこと。 幸福を感じるためには、一般的にいう不幸という現象が必要だからだ。
つまり、「おいしいところだけ持っていけない」ということ。
今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす