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変化を好む人・恐れる人

今日のおすすめの一冊は、岸見一郎氏の『「今、ここ」にある幸福』(清流出版)です。その中から「幸福は伝わる」という題でブログを書きました。

本書の中に「変化を好む人・恐れる人」という一文がありました。

もう長く生きてきたのだから、よほどのことがなければこの先人生が大きく変わることはないと考えている人もいるでしょう。今さら波乱に富んだ人生が待っているとは、あまり思いたくないかもしれません。
そのように思うのは変化を恐れるからです。おそらくはこれは今に始まったことではなく、子どもの頃から、現状が不自由で不便だと思っていても、新しいことを始める時の煩わしさを思うと、今のままでいいと思ってきたのでしょう。
反対に、変化を好む人がいます。そのような人は、これからの人生に何が起こっても、恐れるどころか心待ちにし、新しいことに挑戦することを喜びに感じられます。これからの人生を生きる時に考えておきたいことは、これから起こることが怖いわけではないということです。それどころか、心躍ることかもしれません。
新しいことを始めることについては前にも書きましたが、例えば、新しい外国語を学ぼうと思ってみても、習得のための苦労を思うとたちまち気力が萎えてしまいます。もう若い頃のような記憶力はない。新しいことを始めない理由は、すぐにいくらでも見つかります。
実際、習得に苦労することがあったとしても、若い時とは違って今は誰かと競うために学ぶわけではありませんから、新しい単語をいくつか覚え、少しばかりの勇気を出して外国語で話しかけてみるだけでも、楽しくなります。
生前の日野原重明さんが百歳になってSNSを始められたことを知って驚きましたが、考えてみれば、私もその年まで生きながらえることができたら、きっと日野原さんのように新しいことに挑戦するだろうと思います。

定年になったら「本を思う存分本を読む、晴耕雨読の生活をするのだ」と言う人は、実際に定年になると、なかなか本を読めない人がほとんどです。なぜなら、本を読むのが習慣になっていないからです。本を読む習慣がない人が、急に定年になったから、「さあ、読もう」と勢い込んでも、劇的に読めるようになる、なんてことはありません。

変化を恐れない人は、「新しいこと」が大好きです。新しいことに興味津々です。新しいことや物(ガジェットやアプリ、デジタルデバイス)、新しい本、新しい出会い(人間関係・老若男女問わず)、新しい場所やスポット(外食店舗やお店)等々。

新しいモノが好きな人は、すぐに動き始めます。すぐに動かなければ、すぐに古くなってしまうからです。だから、定年になったら何かを始める、というのではなく、思ったその時点から動き出せる人が変化を好む人だいうことです。

いくつになっても、変化を恐れない人でありたいものです。

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