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機械学習マジ学びプロジェクト始動〜SORA勉強会スタイルのひとつ〜

※ 技術ブログからのお引っ越しです(事業内容等、一部変更しています)
※ 掲載した時期は2019-11-7です

こんにちは!株式会社空、取締役CTOの田仲です。
株式会社空は「価格を最適化するテクノロジーで売り手も買い手も嬉しい世界をつくる」ことをミッションにしています。
現在私たちはホテルの客室料金設定や高速バス座席予約システムへのダイナミックプライシング導入の支援を行う「MagicPrice」というサービスを展開していますが、今後は他の業種・業界に対してもデータに基づいて価格を最適化するサービスを展開していく計画です。

価格を最適化するにあたっては
・需要
・競合価格
・買い手心理
・原価
・地域性
など様々な要素を考慮する必要があります。

価格を最適化する戦略の1つに、需要と供給の状況に応じて価格を動的に変動させる「ダイナミックプライシング」があります。
既に日本のプロ野球やサッカーのチケットでも一部で採用され始めていますが、そのように価格を動的に変動させるためには、過去の販売実績や予約(在庫)状況、競合価格、関連するイベントの有無や大小など様々なデータを利用して迅速に判断していく必要があります。

私たちは日々とりまく状況が変わる価格を決めるために、機械学習・分析・集計を用いているケースがほとんどです

機械学習・分析・集計を行えるメンバー(機械学習エンジニアやデータサイエンティスト)が大事になってきます。また、顧客に価値を届ける方法を考え抜くために、知識が必要になります。

そのため、組織全体として機械学習・分析・集計への理解が大事になってくると考えています。

1人でも多く理解できるメンバーを増やしていく施策として、
機械学習マジ学びプロジェクト
を発足させました。

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質の高い学習には、目標と心構えが大切!

実りのある学習に持っていくには、参加メンバー全員が前のめりになることが手っ取り早いので、「目標」と「心構え(注意事項や対象)」を設定しました。

集まったメンバーは
・新規事業企画
・PM
・エンジニア
・データサイエンティスト
と幅広かったため、スタートラインがまったく違いました。

ですので、二ヶ月間の「目標」を各メンバーに考えてもらいました。
宣言として、ドキュメントに記すことも必須にしています。
(宣言が良いプレッシャーにつながります)

あとは「心構え」です。
プロジェクトに対する熱量を高めるために、アウトプットがないなら、
途中で脱落の可能性ありと伝えています。
受験勉強で〇〇大学に合格したいって思っていて、勉強しないって選択する人はいないと思います。合否という利害関係があって、必死に勉強して合格目指しますよね。
その必死さを生み出すために、わざと心構えとして注意事項を付けています。

最終的に流れでそのまま参加させるんじゃないの?と思われるかもしれませんが、「Live Direct(※)」にぶつけていきます。

(※)コアバリュー「Live Direct」本音・本質・真実で生きる
遠慮や忖度を止めて、本質志向で話し、行動しよう。上司も社長も間違えるから、本音で指摘しよう。真実を直視して、過去にとらわれずに変化し続けよう。

学習スタートラインの違いもプラスに!

応用力をさらに伸ばしていきたい・基礎力を鍛えたいなどスタートラインの違いもメリットが生まれる可能性もあると考えています。

・応用力のあるメンバーは、時に基礎力が疎かになっているケースもあるので、改めて基礎を考え直す機会に。
・基礎力を鍛えるメンバーは、応用力のあるメンバーから高いレベルを知り、必要な能力・知識を考える機会に。

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学び ⇒ LT

目標と心構えをメンバー全員で確かめる・メリットが生まれる可能性の場を作るためにLT大会を2週間に1回行います。先日(11/6)に第一回を開催し、アウトプットを確かめ合っていました。

基礎力を鍛えるメンバーは、
・機械学習の初歩になる数学から
・ビジネス的に何に使われるかを理解してから
・手軽に動かせるものを作ってイメージを掴んでから
と学習のアプローチ方法が様々であった。
弊社のコアバリュー「Backcasting(※)」に当てはめるなら、
「ビジネス的に何に使われるかを理解してから」「動かすものでイメージを掴んでから」が正しい選択をしているように思えました。

応用力のあるメンバーは
・弊社で使っているロジックを詳しく調査
・需要予測するための手法を調査
を共有してくれていました。
数式をホワイトボードで書きながらロジックを説明、手法の使われ方の共有と、データサイエンティスト同士以外で深いところまで話されているケースはあまり見ない光景で新鮮でした。

LT大会や勉強会を開催中のオススメは、スレッドを立てて、メモや質問事項を書いて進めると会話が弾みます。

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(※)コアバリュー「Backcasting」実現したい未来から今を決める
未来は読むものではなく、つくるものである。理想を描き、ストーリーを語り、必要な力を集めよう。柔軟に、ニュートラルに、常に逆算して最善のアクションを行おう。

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「機械学習マジ学びプロジェクト」を発足させ、SORA勉強会スタイルのひとつを紹介させていただきました。少人数ではありますが機械学習の理解を深めていきます。直近2ヶ月は学びが中心になりますが、業務にも落とし込むところまで、関わるメンバー全員でできるようになるまでになりたいと目論んでいます。

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