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夢を伝えることの大切さ

先日、慎泰俊(シン・テジュン)さんの講演会を聞きに行った。はじめは、母からの紹介で、よかったらどう?ぐらいの気持ちで講演会に行くことを勧められた。私は、慎さんが誰なのか知らなかったのでネットで少しだけ調べてみたのだが、調べれば調べるほどその凄さに気づき始めた。慎さんは、五常・アンド・カンパニーの創業者であり、代表執行役を務め、Forbs JAPANの「日本の起業家ランキング2024」で1位に名を馳せている人だ。これは、行くしかない!と思い、母と2人で話を聞きに行くことにした。

話を聞き終わって、慎さんについてシンプルに感じたのは教養がある人だなということ。特定の分野についての知識のみではなく、様々な領域の文化・歴史・社会構造などを理解した上で、話をしていると説得力が全然違うなと気付かされた。慎さんの話を聞いて特に印象に残っていることが2つあるのでぜひここに書き留めておきたい。


1. 学校での人間関係

慎さんが、「高校時代に意識して行なっていたけど今になってみるとあまり意味がないこと」について話している時間があった。そこで「学校での人間関係」は今になってあまり役に立ってない、と言っていた。具体的には、高校時代に人気者でいようが、いじめられていようが、将来活躍できるかどうには関係がないということだった。人気者だからといって、将来前途有望であるわけではないし、いじめられていようが、将来活躍するポテンシャルがないということは全くない。むしろ人気者になるのは周りに合わせるのが上手い、というかみんなに好かれることをする人だから将来は周りに埋もれてしまうかもしれないと言っていた。もちろん、「人気者」を一般化するのは良くないし、「人気者」だからといって将来活躍できないよ、という意味では全くなく、現代は、周りの評価を気にせずに、周りの雰囲気に流されず自分の意思をしっかり持って行動できる人が強いということを教えてくれた。

確かに、日本だけではなく、世界のどこでもティーンエイジャー(10代の若者)は、周りに馴染もうとしすぎて、我と真剣に向き合えてない人が多いなと感じる。僕もそうだった。友達や仲間が欲しいというは、人間に生まれつき備わっている本能だし、仲間を作ろうとすること自体は全く悪いことではない。でも、自分が周りに馴染めなかったら自分を責めてしまう人であったり、仲間を優先するあまり一線を超えてしまうこともあるかもしれない。そういう時に、もう一度自分と向き合って、自分はどういう人と関わって一人間としてどういう人になりたいのかを考え、対話し、実践していくのが大切だなと思った。

2. 夢を伝える大切さ

慎さんには、「民間版の世界銀行をつくる」という目標がある。この目標は、今や300万世帯に融資をする五常・アンド・カンパニーを設立する前から、ずっと掲げていたそうなのだが、人にこの目標を話すと鼻で笑われたらしい。でも、夢は笑われるくらいでいいらしいのだ。私が心にグッときたのは、この言葉ではなく、夢を人に伝えるということ。夢とは、少し違うのかもしれないが、大学受験で志望校はどこ?って友達に聞くと素直に「〇〇に行きたい!」って言ってくれるのは1人か2人くらいだ。日本の文化を否定するつもりは全くないのだが、なぜそんなにも自分の目標を言うのを躊躇うのだろうなって考えてしまう。取り返しがつかなくなると怖いから?恥ずかしいから?なんでだろうなーって今も思ってる。でも正直に言うと日本でずっと育ってきた私は、自分の目標を言うのも少なからず躊躇ったことはあるけど、慎さんの話を聞いてこれからは隠さずに自信を持って伝えていこうって決意した。

早速、自分のSNSに〇〇になりたい!って書くと数人から
「そうなんだ!知らなかった!頑張って!」
「こんなところで活動してみるのはどう?」
「私、こういう人知っているよ。繋がる?」
みたいな声がたくさん届いて自分のストーリーってやっぱり大事だなって実感した。人脈も、機会も、経験も増えるから自分の興味や夢を人に伝えることは、自分を応援してくれる材料になるからこれからもどんどん人に話して、伝えていこうと思う。

慎さんありがとうございました!!

2024年12月16日 チャールズ広伸


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