ガワだけ真似ても①

 このスキルはすごい!
これをもっと早く知っておけばよかった!
こんなに●●することが楽しくなるなんて!
 
 世に溢れるワークショプやセミナーの体験記、こんな言葉がいっぱいだと思います。さて、そうやってスキルを学んだ人のうち、どのくらいの人がそれを実践し続けているでしょうか?むしろセミナージプシーと化して、いろんなセミナーに参加しつづけて疲弊し続けるなんてことないでしょうか?
 
 なぜそんなことが起こるのでしょうか?
そしてどうやったらそこから脱却できるのでしょうか?
会員限定メルマガでは、その種明かしと脱却のための秘訣をお伝えしております。会員登録は無料ですので、ぜひメルマガにご登録…といってメルマガの誘導に乗ってしまったこと、ありませんか?
 
この手のセミナーの謳い文句によくあるのが、こんな文言。
「誰でも簡単!」「このマニュアルに沿えば」「この手順どおりやれば」

そして実際にセミナーに参加しれみれば、なんか素晴らしい体験があって、自分も本当にできそうな気がしてくる。その高揚感とともに帰宅して、家庭や職場で実践しようとしてもうまくいかない…
 
あなた「あれ?おかしいな?なぜだろう??誰でもできるって言っていたのに、できないなんて、自分はなんてダメなんだ…」
 
??「うまくいかないのであれば、次はこの勉強会に参加するといいですよ!」
 
こうして、また、迷える子羊が増えてしまいましたとさ、ちゃんちゃん。
 
 
…ではなくて、単純にその人のスキルが不足しているケースももちろん多いでしょう。だって、習った次の瞬間から、誰でも簡単に使いこなせて、そしてそれでうまくいくなら、そもそも商売が成り立ちません。でも、多分本当はそのもっと手前の部分、「お互いにそのスキルを使いますよ」という合意と前提の共有がないと、そもそもそのスキルを使う入り口にも立てないことが、案外忘れられがちではないかと考えています。
 
先日の「ペンと付箋と不気味な笑顔」はまさにその良い例です。
 
スキルを学んだ側は「問題解決してみんなハッピーになるぞ!」と意気込んでいますが、相手は少なくともその場ではそんなことは求めていないのです。
 
 あなたと相手とで、本当に問題を共有していますか?
 あなたと相手とで、本当に望むものとその質感を共有していますか?
 
まずはここができていないと、どんなスキルも使い物にならない、むしろ余計な対立を生むことになるかなと思います(苦い顔をしながら)。

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