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起業家には銀行口座開設も難有り!

本日は中間起業報告になる。

やっとやっと本日届いたものがある。
じゃーーん。

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法人用のデビットカード!

これでやっと手打ちの出納帳からの解放され
入出力の自動化が出来る。

当初の想定と違い、開設するだけなので書類を提出して終わりと思いきや、骨の折れる作業だった。

前職ではベトナム法人の代表だったので銀行口座の開設も行ったが、日本のは特殊で逆カルチャーショックを味わった。

では、本日は銀行口座開設を通じて感じた事をシェアしていこう。

■この記事が役に立つ人:
・今後起業を行おうと思っている人、興味のある人
・起業初期段階では全部自分で手配をしないといけない人


はじめに


銀行口座開設の話しをする前に整理をしていく。
事業開始時には最低限、下記が必要になってくる。

■起業時の必要事項
 ①WEB等のネット関連の開設
 ②オフィスの賃貸契約
 ③法人登記
 ④口座開設

流れとしては上から順にやっていく。
(場合によっては①が変動する。現にベトナムでは①が一番最後だった。)

①は会社設立前にもうすべて済ませて置いた。
URLを取得して→Xサーバーでホームページ契約→ワードプレスで実際に立上げ。
同じタイミングでGsuitesでメールアドレスも取得して、ネットでの必要事項は2019年の時点で完了していた。

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後で分かったことだが、②の形態によっては銀行口座開設のし易さに影響が出てくるので注意をして欲しい

私は実家が東京都の葛飾にあるので自宅を会社住所にも出来たし、レンタルオフィスで1室借りて事務所にも出来た。
しかし、下記のような理由でオフィスはバーチャル(住所の名義だけを借りる事)にした

・自宅を不特定多数の人に公開するのは情報リスクがある
・海外拠点になるので郵便物等の転送に不安
・日本にいないのでお金を掛けたくない


契約をしたのはレゾナンスというところ。
銀座の住所にも関わらず、月額1500円で激安。

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度々、葛飾への愛を伝えているので、「なんで葛飾で登記しなかったの?」と思われるかもしれないが、それは金額の問題だけだった。

さらに加えていうと、ここにはでは働く場所としての機能は提供していなかったので、別にビズコンフォートでコワーキングを借りた。

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都内30ヶ所の事務所が月額18,000円24時間使える。
日本滞在期間である7月末までは仕事場として契約をして、それ以降は解約をする。
働く場所の確保といつでも解約出来るというフレキシブルさがよかった。

■開設前のリサーチ


銀行口座の開設がマストというのは知っていたので、ベトナムにいるときに
会計士として活躍している Yokoyama Kaikei Groupの横山さんに相談に乗ってもらっていた。


ジェット
「日本で銀行口座開く時って何行くらい開けば良いんですか?」

横山さん
「一番スタンダードなのは3つ作る事です。メガバンク(三菱、みずほ、三井住友)、地銀もしくは信金、ネット銀行です。」

ジェット
「それぞれの銀行口座選ぶ基準ってありますか?特にメガバンクとかは違いが分からないです。」

横山さん
「厳密にはあるんですけど、最初は企業に信用力がないので考えるだけ無駄です。メガバンクは恐らく申し込んでも審査に落ちるので、全部申し込んでみましょう。」

そして、使い分けによって三つ口座を開くのがスタンダードなやりかたとの事。
それぞれの運用方法は下記の通りだった。

メガ:世間的な信用度が高いので取引先への印象が良い
→顧客への振込先やホームページでの記載するのに有利
ただし、各銀行員の売上ノルマが大きく忙しいので、細かい相談には乗ってもらいにくい。
また千万円代前半までの借入は難しい。億以上の借入であればOK。
・地銀・信金:中小にとって小回りが利くので使いやすい
→少額融資(1000万円程度)でも積極的に相談に乗ってもらいやすい
しかし、活動範囲が限られている。店舗とATMは少ない
・ネット銀行:サービス料金が安い
→店舗を持たない代わりに口座維持手数料や送金手数料と言ったものが安い。
24時間ネットバンキングが使える。
担当者等は特にいないのでトラブルがあった時に解決するのは不安。
リアル店舗は無い。

上記を踏まえて、実際に口座開設の申し込みをした。


■申し込みをした銀行


実際に私が申し込んだ銀行は下記の四行で、開設が出来たのは二行のみだった。

■審査落ち
・某大手地方銀行(東京都ではない他県)→☓
・某都内信用金庫→☓
■開設
・楽天銀行→◯
・みずほ銀行→◯

銀行口座は申し込めば開ける物という認識でいたので、審査で落ちる事は想定していなかった

この記事を執筆している5月24日時点だと、二行開いたから良かったが、
4月の頭時点だと、「開業したばかりの企業の信用度はこんなにも低いのか?」と若干凹んでいた。

そうそう、各銀行への提出書類は同じ物で、提出者も私だった。

■提出資料
・全部事項証明書
・定款
・印鑑証明書
・会社案内
・本人確認資料(免許証、パスポート等)

今までは国内で法人として銀行との付き合いも無いので、ゼロスタートだった。
同じ書類で同じ提出者だけど、結果が分かれる・・・審査落ちの原因は何なのか?
自分なりに考えてみた。


■審査落ちした銀行


・某大手地方銀行→☓
・某都内信用金庫→☓

諸事情による落ちた銀行の名前は伏せておく。
審査落ちした銀行は、むしろ比較的容易に開けると思ってた。

というのも、知人からの紹介だったから。

□某大手地方銀行
→こちらは個人的な知り合いがこの銀行に勤めており、事前確認の上での申込みだった。

地銀(他県)で口座を開きたかった主な理由は、今後のベトナムでの活動を見据えてだ。
この大手地銀はベトナム国内ではリサーチと既存顧客のサポート目的で
ベトナム投資開発銀行(通称BIDV)という所に出向者をだしている。

ベトナムにで今後活動する際にお金の流れで相談に乗ってもらいやすいというのを期待して申し込みをした。

事前に電話をして窓口にて書類を提出した後に結果を待つという形だった。
連絡は突然着て、結果はNGだった。

審査落ちの原因は教えて貰えなかったので、あくまで予想だがこうだろう。

審査落ちした原因
・バーチャルオフィスでの登記
・その県との関連性が無かった
掛かった期間
・申込み〜結果まで:2週間ほど

□某都内信用金庫
→知人が同行で取引をしていたので、担当者の紹介をしてもらう。
目的は今後1000万円前後の小規模借入が予想されていて、メガバンクよりも良い動きを期待して。
紹介をしてくれた知人は渋谷区で活動をしており、渋谷区の担当者を紹介してもらう。

知人の事務所で初回の顔合わせを行った時に、法人登記をしている区で銀行側の担当が代わる事が分かる。

事務所登記をしている中央区の担当者の人に繋げて貰えることになる。

そして、その時は、日本帰国直後でまだ法人登記さえ終わっていなかったので、
・ビジネスの概要
・今後のベトナムでの動き
・政策金融公庫での融資検討

の話しをして、法人登記完了後に再度連絡という流れとなった。

そして、法人登記完了後に紹介してもらった人と話しをして
資料を提出して、中央区の支店に来るように伝えられた。

東銀座の駅で下りて、向かった。

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迎えた審査前の最終面談・・・やりとりが面白かったので紹介しよう。
某信用金庫を訪問し、会議室で待っていると担当者が2名表れて

担当者A
「はじめまして、融資担当のAです。」

担当者B
「はじめまして、法人担当のBです」

ジェット
「はじめまして、モンケープの中島です。」

担当者B
「モンケープさんは融資ご希望というのを聞いていますので、融資担当のAで対応させていただきます。では私は失礼いたします。」

ジェット(心の中)
「え、融資は希望しているけど、まずは口座開設なんだよな。」

・・・・着席して・・・・

担当者A
「では、始めさせていただきます。まず当行での融資を希望しているとの事ですが、いつどれらいを希望されていますか?」

ジェット
「いや、融資は検討しているのですが、御行へはしばらくは無いです。今は政策金融公庫からの融資を検討しています。その後、活動資金が必要になった時に御社に申し込みたいです。今日は法人口座開設をお願いしたいと思って来ました。」

銀行の場合は御社ではなく、”御行”という言い方になるのだが、
気が抜けているとたまに間違った言葉を使ってしまう。

担当者A
「え?そうなんですか?失礼いたしました。ではBを連れて参ります」

Bさんが来て・・・

担当者B
「失礼いたしました。渋谷の担当者からは融資と聞いていたのですが・・・。はい、では法人口座開設の申込書を持ってきましたので、いくつか質問させてください。事業は何になりますか?」

ジェット
「ITと内装関連サービスになります。」

担当者B
「承知しました。では、次の質問に参ります。
事務所は中央区の銀座となっていますが、こちらはバーチャルではないですよね?」

ジェット
「いえ、バーチャルになります」

担当者B
バーチャルオフィスは理由に関わらず、当行では開設をお断りをしているんです。

カンカンカーン!←ゴングの音

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終了!

審査が落ちた理由はその場で明確になった。

審査落ちした原因
・バーチャルオフィスの登記
掛かった期間
・申込み〜結果まで:3週間ほど


今回渋谷区の担当者と先に話しをして、中央区の人に繋げてもらったので
伝言ゲームで最後に内容が違うという事が起きてしまった。

私の伝え方が悪かったのか?先方のディスコミュニケーションなのか?は不明だが、「先に言ってくれ!」と思ったのは言うまでもない。

近年、バーチャルオフィスはマネーロンダリングの温床になっており
銀行口座を開設する際は大きなハードルになる。
安く借りられるのは良いのだが、こういう大きなデメリットもあり
オフィス選びをする際は慎重に選ぶ必要がある。

こういう基準をもっと知りたい方は、下記のURLが参考になる。

□法人口座開設で審査落ちの理由とは?その対策方法を徹底解説

■開設が出来た銀行


バーチャルオフィスという大きなデメリットが有りながら、下記の二行では開設が出来た。

・楽天銀行
・みずほ銀行


その理由とは何なのか?開設していきます。

□楽天銀行
まずネット銀行であるこの楽天銀行だが、審査は比較的緩い
必要資料を九州の事業所に送り、あとは連絡を待つだけ。

ただし、その際に一つだけ気をつける事がある。
それは固定回線電話だ。これがないと申し込みが出来ない。

ネット銀行だけあってまずはネットで仮申込を行う。
しかし、固定番号がないと仮申込さえも出来ないので下記サービスを使った。

□SMARTalk
https://ip-phone-smart.jp/smart/smartalk/
こちらは楽天が展開している050で始まる固定電話番号が持てるサービス。
海外にいる際は指定した番号に転送をしてくれるので、今後も使い続けようと思っている。
そして、みずほ銀行に申し込みをする際も実はこれが重宝した。

ここはいちいちバーチャルかどうかなんて確認はしない。

ただしマネーロンダリング等で使われるのは困るので、活動実態が証明出来る資料(案件に関わる見積書や仕入れ資料)等は求められた。

それを今どきなぜかFAXで送るよう指示され、時間は掛かったがスムーズにいった。

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↑久しぶりにこの画面を見た。

開設出来た要因
・必要資料を不足無く提出出来た。
・取引実態を証明出来た。
掛かった期間
・審査まで:1ヶ月
・クレジットカード発行まで:約1ヶ月半


□みずほ銀行
ここが開設できた理由は簡単だ。

バーチャルでは多くの場合は銀行の審査に落ちる。
それは貸す側も理解しているので、最近ではバーチャルオフィス側が銀行と提携して起業家をサポートしてくていることも多くある。

私が契約しているところも紹介制度があったので、そこを通じて申し込んだ。

□みずほ銀行法人口座開設のご紹介

その後は必要書類を送付して、窓口にいくだけで終わった。

書類提出から連絡が来るまでのアイドリングタイムは長く(3週間程)、
本当に資料届いているのか?」なんて疑心暗鬼になっていたが
一度連絡が来てからは驚くほどスムーズに進んだ。

開設出来た要因
・必要資料を不足無く提出出来た。
・バーチャルオフィス運営会社が紹介制度を持っていた。
掛かった期間
・審査まで:1ヶ月
・クレジットカード発行まで:約1ヶ月半

冒頭で横山さんからメガは全部申し込もうとのことだったが、みずほ銀行の開設が思いの外うまくいったので、今回はここだけにしておいた。

また他の地銀や信金も開設しておいた方が良いのだが、今はそのエネルギーを他の事に使いたいので、一旦銀行関連はこれで区切りを付けることにする。


まとめ

今回は起業の中間報告として、銀行口座の開設状況については書いていった。
実際に開業した後はお金の流れが発生して、取引口座開設はマストになる。

私みたいにバーチャルオフィスを使う際は安さはメリットだが、デメリットも多くある。
住所の名義を借りるだけだったら、どこも代わりは無い最近は活動を支援を含めて差別化しているところもあるので、事前に確認しよう。

(楽天だけだったら必要ないが・・・)

とりあえず、事務所登記をするだけだったら、様々なサポートが受けられるので、レゾナンスは最強だ。

以上です!

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