帰国後の起業準備アクション−2
前回の続きになるよ
公証役場での届出
そうそう、前回の記事で一点伝え忘れた事があった。
会社の立ち上げの為に必要な資料としてはこちらになる
・会社定款
・会社代表印
・登記申請書
・住民票
全部一から何まで全て用意してもらっているわけではなく、粂谷和弘税理士事務所さんとYokoyama Kaikei Groupさんにサポートしてもらいながら進めている。
基本的には粂谷さんにすべて準備してもらっているのだが、住民票のことでは一点問題があった。
2011年からベトナムに行っているが、その際に日本から住民票を抜いてしまった。
ほとんどの人は住民票が抜かれた附票がどう記載されているか知らないでしょう?
こういう風に「ベトナム」とだけ記載がされる。
住民票も無いし、印鑑登録も抹消されてしまっている。
そのため、日本に再度転入届けをださなくては行けなかった。
これって簡単に出来るのだが、役所にいって待つのは面倒くさくてやりたくなかった。
でも、会社登記の件とは別にやらざるを得なかった・・・
その事情とは携帯の契約の為だ。
日本に帰って来る前に大ミスをしてしまい、あろうことか運転免許証と健康保険証を無くしてしまった。
保険証は前職に紐付いたもので、退職しているから良いんだけど、免許証無いと面倒くさいね?何も新しい契約が出来ない汗
日本への帰国当日に携帯のSIMさえ無いので、楽天モバイルに行ったらパスポートだけだとだめで住民票が必要とのこと。
慌てて転入届を出しに行って、住民票と印鑑登録もしてきた
これが会社設立の為にも必要だったみたいで、粂谷和弘税理士事務所の冨田さんと会った時にも指摘された。
「海外に住んでいる人がわざわざ戻ってきて日本で設立するケースなんて始めてだったので、住民票が無しでどう進めればよいか考えてたんですよ」
オレ個人が会社の代表者になるから、運転免許証無くしておいてよかった。
このおかげで住民票ちゃんととれたもん!
・・・・とは思わなかったけど、災い転じてというやつだ。
オレ個人の住民票、オフィスの賃貸契約書を冨田さんに渡した後は、
修正した定款に必要事項を全て記載してもらった。
その後は冨田さんから指示がきた。
「公証役場の事前チェック終わりました!本日、資料郵送してます。
明日に、来週の月曜日以降の日程で、公証人との面会の予約を電話で
入れてもらえるとありがたいです。」
定款は事前チェックが必要みたいで、今回粂谷さんの方でやってくれて問題ないことが確認出来た。
後は提出しにいくだけ。
送付してもらった資料に会社の印鑑も含まれており、それを申請書に押印して提出という流れだった。
いよいよ印鑑も作成が出来て、会社っぽい物が出来る機運が高まってきた。
3月16日(月)の13:30に葛飾公証役場に予約を入れて、当日を迎えた。
現場に行って公証人と予約を取っている事を伝えると担当の方が出てきた。
どこの税理士事務所さんがここに連絡を入れたかを聞かれ、粂谷さんの事を伝えると、
また担当者は奥に消えていった。
1,2分すると戻ってきて
「粂谷さんからは連絡来てるんで大丈夫です。じゃあ、資料もらいましょうか」
と言われ、事前に送付してもらった資料を取り出し、冨田さんから念入りに言われていた、1通ではなく2通の定款公証の欄にチェックが入っているかを確認して提出をした
その後は公証費として51,940円払った。
必要経費だというのが分かっているけど、公証費は高いね。
その日は定款の「申告受理及び認証証明書」を2部とそのCD-Rを受け取って終了した。
資本金の振込
定款の公証は終わって、次に行うのが資本金の振込。
しかし、この時点ではまだ会社が出来ていないので、当然銀行口座は開けない。
しかし、定款には資本金は300万円と記載がされている
以前ベトナムでは会社を立ち上げた経験があり、その違いに戸惑ったのがここだった。
法人口座が出来ていないので、まずは自分が持っている口座に定款記載の資本金額を移す。
法人の申請をするけど、口座は個人のを使う。
ベトナムだと一般には会社設立→法人口座開設→開設3ヶ月以内に資本金の証明書発行という流れだったので、こっちの方がスムーズだと思ったw
話しを戻そう、300万円が口座にあったとしても一度「送金」を行う必要があるので
この時は三菱UFJ銀行口座を使い元々あった200万円を一度抜いて、再度同じ口座に送金した。
ただ、オレの口座にそんなにお金が入っているわけもなく、定期預金を解約していれたぜ。
そして、サブバンクのSMBCプレスティア銀行(旧CITIBANK)の口座から三菱UFJに100万円を送金した。
お金が反映されるまでには時間が掛かるとことで、翌日ATMに行き記帳をしたらちゃんと記載れていた。
↑これが実際の振込記録ね。
通帳の表表紙、裏表紙、記載額のページ欄が後々必要なのでコピーを取っておいた。
法務局への提出
公証も終わり、資本金口座を証明出来る体制も整ったので後は法務局に行くだけ。
こちらは事前にすべて書類に目を通しておいたので、特に難しいことはなかった。
参考用に書いておくと、下記が提出した資料の一覧だ。
・定款 1 通
・発起人の決定書 1 通
・設立時代表取締役の就任承諾書 1 通
・設立時取締役の就任承諾書 1 通
・印鑑証明書 1 通
・本人確認証明書 1 通
・払込みを証する書面 1 通
・委任状 1 通
これを2020年3月19日にしっかり綴じて持っていった。
↑登記申請資料には個人の印鑑と法人の印鑑を押す所が混在している
↑このテープで製本して資料を提出する
↑今キャプテン翼推しの京成電鉄の駅から九段下に向かった。
場所はプロレスファンにとってはヨダレが出てもおかしくない
千代田区は九段下の東京法務局。
九段下っていうとどうしても日本武道館があるから、この響きだけでワクワクしてしまう。
駅から目的地までは炎のファイターを聞いて、「ジェット、ボンバイエ!ジェット、ボンバイエ」とフレーズを自分に替えて歩みを進めた。
この細い通り道をさながら花道からリングに向かう気持ちでね。
↑遠目からと近くから見た法務局の外観
↑これ我ながら思ったのだが、もっと笑って撮れよと。
そして、法人登記部門がある3Fにエレベーターで上った。
行って最初どうすれば良いかわからずにおのぼりさんになってしまった。
3Fにいくとほとんどの人が書類を発行するATMみたいな機械も前に並んでいたので
ついオレも並んだ・・・ここで申し込みをするのかと思って。
自分の番が来て、機械も前に立って操作するも登記申請の言葉が見つからない。
隣の機械では外国の人が
「コレ、押シタンデスケド、出テコナインデス」という言葉で職員を呼んでいる中、
もしかして違うんじゃない?なんて思いながら、機械の操作を止め受付に行った。
そこで、資料提出の旨を伝えたら印紙を買ってここで提出すれは良いとの事。
何のためにオレは機械の前に並んだんだ!?
思考停止していた自分に喝をいれたい。
ただ、ここでもミスった事があったんだよね。
法人登記の為には印紙代が15万円掛かるんだけど、金おろしてなかった汗
これを受付に行って気がついた汗
「印紙代ってクレジットカードで払えますか」と聞くが、冷たい視線と共に
「現金のみになります」という言葉をもらった。
慌ててまた下に行き、10分ほど離れたコンビニでお金をおろして戻ってきた。
今度はトラブルも無く印紙代を支払って申請書に貼り付けた。
それと一個勘違いしていた事があるのだが、申請は
・法人登記
・印鑑登録
の2つに分かれており、今度は印鑑登録の為に違う窓口に並んだ。
前日に買ってきた印鑑セット(朱肉、スタンプ用のマット)をジッパー付きの袋から取り出し、まだ慣れない木製の印鑑を力いっぱい押して、申請も終えた。
登記完了予定日の紙をもらい、この日は終えた。
何かトラブルがあれば当局より連絡が来て書類の差し替えを行い、
何も連絡がなければ登記は完了とのこと。
法務局への受取
3月19日に提出した書類は問題なければ3月26日に処理が完了しているとの事で、
当日は朝から九段下にむかった。
ポカポカ陽気だったので、靖国神社を散歩してから法務局に向かった。
コロナのせいで人が少なかった。
前回と違い今回は書類を受け取るだけなので、特に準備する必要はないのかと思っていたところ、冨田さんからChatworkでメッセージをもらった。
「お疲れ様です。26日に行く際に、持って行っておくと便利な申請書を添付します。
法務局にもすべての申請書はありますが、一応ワードを添付しておきます。
26日に取得したほうが良い資料です。
・登記簿謄本2~3通
・印鑑カードの申請書
・印鑑証明書の申請書」
こちらの書類にすべて記入をして出力して持っていった。
前回みたいに思考停止して機械の前に並ばないように今回はちゃんと受付にいった。
ジェット
「先週登記の資料だして、今日完了している予定で受取に来ました。こちらも申し込み書にも記入したので、お願いします。」
職員
「機械から全部入手出来るので、そちらで手続き進めてください」
おーーーい、今回は逆かーい!
でもね、いざ機械の前に行き、戸惑ったのは「オレ何を出しに来たんだっけ?」
冨田さんが事前にくれた資料見ると、登記簿抄本って書いてあるじゃないか。
申請の為には会社名を入れる必要があり、「モンケープ株式会社」と打つと出てきた。
しかも1件のみ、住所もちゃんと中央区になっているよ。
ただ登録が終わっただけなのに少し嬉しくなってしまったよ。
登記簿抄本と印鑑証明書をそれぞれ2通出力して、この後に印鑑カードをもらいやっと法人登記が終わった。
まとめ
会社の登記が終わってみたの感想は・・・
「案外あっさり終わるのね?」というところ。
何か職員の人とのやりとりがあるのかと思いきや、全部が機械的に事務処理としての手続きを経て終わる。
感慨なんて全然沸かずに登記は終わってしまった。
金額について
気になる金額については合計で267,990円だった。
詳細は下記の通りね。
□登記前
・公証役場での定款認証:51,940円
・会社代表印購入:5,000円
□登記時
・法務局への設立登記申請:150000円
□登記後
・登記事項証明書取得 :600円
・会社代表印・印鑑証明書取得:450円
・設立届:0円(顧問契約を前提に)
・都道府県/市町村税事務所への届出 :0円(顧問契約を前提に)
・年金事務所/健康保険組合:10,000円
・行政書士手数料:50,000円
国への提出費用等、誰がやっても掛かってしまう費用は217,990円なので
実際に行政書士事務所さんに受け取る金額は50,000円(顧問契約を前提に)になる。
今回、この金額で仕事をさせてしまうのは申し訳無いと思うくらいお得な値段だった。
しかも今回は色々わがままも聞いてもらい、普段だったら受けていない決算月に合わせてもらったりと、本当に粂谷税理士事務所さんにはお世話になった。
ここまでは順調だったけど、本当の戦いはここからになる。
融資の引き出し、そして本業のビジネスの収益性。
風邪にもコロナにも負けないビジネスを作る為にも、自分の真価がこの1年で問われてくる。
一寸先は闇か、はたまた戦いのユートピアか?
予断を許さぬ、モンケープの新春黄金シリーズご期待ください。