長野県フットボールマガジン『Nマガ』の開設に至った経緯
信州ダービーの2日前にあたる5月11日、長野県フットボールマガジン『Nマガ』を開設しました。今回はその経緯について、ご説明したいと思います。
Nマガの開設に至った経緯
Nマガは長野県フットボールマガジンという題目通り、県内全域のフットボール(フットサルを含む)を取り上げるWebマガジンです。ちょうど1カ月前にアマチュアサッカーのWebマガジン『地域蹴遊』を開設しましたが、そのコンテンツもNマガに移行しています。プロだけでなくアマチュアまで追いかける理由については、下記の記事をご覧ください。
以前はnoteのマガジン機能を使用していたWebマガジンですが、今回は有料Webマガジンプラットフォーム『タグマ』内で運営しています。同サービスにはJリーグの各クラブのWebマガジンが揃っており、J3も6クラブが取り上げられています。過去には松本山雅FCの『松本雷鳥通信』もありました。
筆者がAC長野パルセイロの番記者に就任したのは、2021年3月のことです。実は同年2月の時点でタグマにWebマガジン開設を打診していましたが、当時はまだクラブへの愛着も深まっていなければ、骨を埋めるような覚悟もできていない状況でした。代表の村田要さんと相談して「また良きタイミングで」と締めくくり、その後も構想を温め続けてきました。
そして今年4月、2年越しに村田さんへご連絡をしました。この2年間でクラブのマッチデープログラムやイヤーブックなどのコンテンツも任せていただき、日に日にクラブへの愛着が深まっていきました。シュタルフ悠紀監督という魅力あふれる指揮官も就任し、現場の想いを伝えたい意欲は増すばかり。第7節終了時点で首位に立ち、信州ダービーに向けて機運も高まる中、ここがタイミングだと思って開設に至りました。
私一人で運営している都合上、中南・東北のフットボールをバランスよくお届けするのは難しいかもしれませんが、できる範囲で余すことなくお伝えします。県内のフットボールを存分にお楽しみください。
AC長野パルセイロを応援する皆さまへ
大変お待たせいたしました。
2021年3月にパルセイロの番記者となって以降、週2〜3回のトレーニング取材を続けてきました。にも関わらず記事の掲載頻度が少なく、せめてもとTwitterを更新するばかりで、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。それでもなんとか情報を届けようと、各専門媒体にお願いをし、執筆させていただいていた次第です。
中信地域(松本)にはヤマガプレミアム編集長の大枝令さん、松本山雅FCと縁の深い河治良幸さんや元川悦子さんといった専門的なフリーライターがいます。一方で北信地域(長野)には、そのようなフリーライターがいなかったとお聞きしていました。それがなぜかと言えば、ひとえに松本ほどの話題性がなかったということかもしれません。
ただ、この地域には大きな魅力があります。AC長野パルセイロはもちろんのこと、日本女子サッカー界最高峰のWEリーグで戦うAC長野パルセイロ・レディース、昨季までフットサル・F1リーグで戦っていたボアルース長野もいます。
北信がサッカー不毛の地であったことは何度も耳にしましたが、いまはそうではないはずです。これだけフットボールが栄えている地域は、サッカーライターを名乗る筆者としてはオアシスと言えます。とはいえ、いままでそう感じていた方は少ないかもしれません。もしそうであるならば、フットボールを楽しむための一要素として、より濃度の高い情報を欲していたからではないでしょうか。
NマガではAC長野パルセイロを中心に、AC長野パルセイロ・レディース、ボアルース長野、そしてアマチュアサッカーの情報をほぼ毎日お届けします。もう情報が不足しているとは言わせません。
松本山雅FCを応援する皆さまへ
ここまで読んでいただいた方の中には、長野県フットボールマガジンと謳っているにもかかわらず、「なぜ松本山雅FCが含まれていないのか」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。その理由は、筆者がAC長野パルセイロの番記者であるからに他ならないです。
信州ダービーに代表されるように、AC長野パルセイロと松本山雅FCが根深いライバル関係であることは言うまでもありません。東京都出身の筆者は、その歴史を直に見てきたわけではないですが、関係者からの伝聞で一定の経緯は把握しています。
そういった事情もあって、松本山雅FCを取り上げることは立場上、難しい部分があります。そうでなくとも、松本山雅FCにはヤマガプレミアムというオウンドメディアもあり、情報が不足していることはないかもしれません。
こう言うとAC長野パルセイロのサポーターさんに怒られるかもしれませんが、私は松本山雅FCへの敵対心や対抗心はありません(信州ダービーでは別です)。むしろ長野県のサッカーを応援する身として、クラブのさらなる発展を願っています。
私は東京都小平市に生まれ、FC東京の練習場・小平グランドが実家の近くにあります。両親がFC東京のサポーターで、私も以前はSOCIO(年間チケット会員)に入会していました。松本山雅FCがJ1に昇格した際には、アルウィンでのFC東京戦にも足を運びました。
そこで受けた衝撃は、いまでも鮮明に覚えています。スタジアムの臨場感、サポーターの熱量、反町山雅のインテンシティ…。そんなクラブがある長野県で活動できることは、私のモチベーションの一つになっています(長野県という呼び名に嫌悪感があれば申し訳ありません)。
先述したように、残念ながらNマガで松本山雅FCについて取り上げることはできません。ただ、松本山雅FCの発展を願う気持ちは変わらず、アマチュアも含めた中信サッカーをさらに盛り上げていきたいと考えています。ご興味のある方は、ぜひNマガをご購読いただけますと幸いです。
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