FUJIFILM X-S10で撮る夏の尾道
まえがき
尾道を初めて訪れたのが4月。その後転職したりして生活が変わった中で、尾道のことを調べたり、SNSで尾道の写真を眺める日々が続きました。
そして4か月後のお盆休みに合わせて、気が付けば僕は尾道の宿を予約していました。
前回の旅はしまなみ海道サイクリング、四国観光、倉敷観光と次への行程が決まっていて尾道の街で過ごせる時間は限りがありました。
「この夏はずっと尾道の街中で過ごそう」
これが今回のテーマです。
写真に関しては前回、どちらかというと絶景や定番スポットを撮りがちでしたが、この夏は「尾道で暮らすように写真を撮る」を目標に掲げて散策してきました。
台風が近畿に直撃したり、帰りの新幹線が遅延したりと、トラブルがありましたが、おかげで晴れ、曇り、雨、様々な天候の尾道を満喫できました。
前置きはこのへんにして、ささやかな尾道の日常をご覧ください。
海辺編
商店街編
坂道編
尾道になぜ惹かれるのか
写真を撮っていて楽しい街はたくさんあるけれど、特に尾道の街にはどうしてか惹かれてしまいます。
雄大な自然を望む絶景があるかといえばちょっと違うかもしれないし、商店街にまだまだシャッターがあって、坂道エリアにもまだまだ空き家がある。派手さがあるわけではない尾道の街。
最後に、僕なりに尾道の街の良さを言語化してみたのでご覧ください。正解なんてないけど。
①大手資本の店舗が極めて少ない
尾道駅周辺の市街地にはいわゆる「全国展開チェーン店」が少ないです。
某ハンバーガーチェーンも某牛丼チェーンもない。在るのは某有名コンビニと某有名ドーナツ屋くらいしか浮かばないくらい少ないです。国道へ車を走らせて郊外へ出たり、隣駅の東尾道駅近辺にいけばいわゆるロードサイド店も立地しているけれど、尾道駅界隈にはそういった全国どこにでもある店がまあ少ないです。だから、駅を降りた時の景色、散歩をして商店街を歩く時、坂を登って寺を目指す時、視界に飛び込んでくるのは「尾道」にしかない景色なのです。
街が大手資本のチェーン店によって便利になった一方で景色は日本全国似たり寄ったりの街並みが増えました。だからこそ個人店に活気がある尾道は歩いていて楽しいのだと思います。
②古い街並みだけど、クリエイティブで新しい
僕は尾道を訪れる前までは、「レトロな街並みの商店街と坂道の街」くらいにしか思ってなかったです。正直。
そして、まず最初「ONOMICHI U2」の中に入って衝撃を受けます。古い港湾倉庫の中にお洒落な内装のカフェ、レストラン。
「あなごのねどこ」の長屋を歩いて、さらに衝撃を受けます。「LOG」もそう。「ネコノテパン工場」も。古い建物だと思って覗けば若い人がたくさん集まっていて、調べてみればオーナーもけっこう若い人が多い。
しかも、全ての建物が当時の外観、雰囲気を残したまま生まれ変わっているのです。
だから、尾道は外歩きだけじゃなくて、通りかかる店にもつい足を運んでしまいます。内装の写真を撮らせてもらっているうちにあっという間に日が暮れてしまいそうなくらい。
これも、尾道の街の特徴かと思います。
③ゴミがほとんど落ちてない
これは、地元の方の影の努力なのか、それとも訪れる観光客の意識の高さなのか、理由は定かではないですが、本当に尾道の街はポイ捨てや落書きを見た記憶がないくらいに綺麗です。実際写真を見返してもまあ綺麗な街で。
まあ真相は分かりませんがきっと地域住民の方の美化意識と観光客の美化意識、共に噛み合ってこの景観は生まれるのだと思います。
これって、簡単そうで簡単じゃない。でもきっと、尾道の街を愛する気持ちを持った人が居住していて、尾道が好きな人が何度も観光に来て、っていうサイクルがあるからこの街は綺麗なんだと思いました。
旅の中で、話しかけてくれた地域住民の方は口を揃えて、「いいとこでしょー」と言う。これも答えの一つかもしれません。
ということで、夏の尾道いかがだったでしょうか。
次は尾道の建物にフォーカスをあてた記事を書けたらなと思います。
ご覧いただきありがとうございました。
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