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hirom_文麿
2021年1月11日 06:16
気づいたとき庭はアトリの群れで一杯だった。落ち着き無く落ち葉をつつき、ほんのわずかな気配にも数十羽が一斉に飛び立つ。しかしすぐまた戻ってくる。前からの住人スズメとカワラヒワは隅に追いやられて。こんなに多くのアトリが、本当は何がしたいのか、何が欲しいのか。集団としての無意識か。集団的欲望に課せられる制約とかあるのか。だが彼らの粗雑な振舞からはよく分からなかった。メジロは午前中早くにさっと現れた。
2021年1月7日 06:16
明け方寒さが増す頃にすり寄って来ない猫を探して 自分からくっついて寝る そんなふうに現れないメジロを待っていた三年間だったある朝 メジロが地面に落ちた熟柿を啄んでいた 双眼鏡を構えると仲間が一瞬よこぎりどこかへきえていたその日からふたたびメジロを呼ぶ果物が 庭に撒かれ林檎や蜜柑 甘い香りの蜂蜜の皿娘たちは都会へ帰っていった新しい価値の混沌とした映画と自分は 仕事の重圧に
2021年1月2日 10:15
帰宅すると頭を麻痺させることが先決で、換気扇は回しっぱなしだ。もちろんその前に、何とかバイオリンの練習を済ませる。朝にエチュードは一回やったので今は最初から曲の練習。一夜干しのワカサギ。初めて見つけ、楽しみに買ってきて焼いたが、塩辛くてとても食べられなかった。ワカサギが知らぬ間にこんなにも塩っ辛いとは。ワカサギとは淡水魚だったのではないか。ため息。今日も大勢の意見の違う人と会った。地球と火