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今年も「ヴァン・プリムール」の季節がやってきた

フランス西部はすっかり秋が深まり、今朝は気温が1℃。
かなり寒くなってきましたが、皆さんはいかがお過ごしですか?

さて、フランスでは「ヴァン・プリムール(Vin Primeur)」の季節がやってきました。
ヴァン・プリムールワインの新酒のこと。
収穫と同じ年に販売され、すぐに消費されることを目的としたワインです。
最も有名なのは、フランスのボジョレ地方で造られるボジョレ・ヌーヴォーで、販売解禁日は11月の第3木曜日に設定されています。

今年は11月21日にあたり、奇しくも21日に開催する私たちのワイン倶楽部のテーマは「ソワレ ヴァン・プリムール」。

今回のワイン倶楽部のパンフレット


私たちがソワレの為に選んだロワール産のヴァン・プリムール5本+右端はボジョレ・ヌーヴォー。飲み比べの為に最後にサーブしました。

白ワイン2本と赤ワイン4本
左から5本目までがロワール産で、右端はボジョレ・ヌーヴォー

ヴァン・プリムールはどこのドメインでも造っているわけではないんです。実際、取引しているロワール地方の主要のドメインでも作っているところがあまりないんですよね。

今年のラベルはカラフルで楽しそうな雰囲気
お祭り気分で陽気なヴァン・プリムールにぴったりです


今年、ワイン生産者さんは悪天候、とりわけ大雨に悩まされていました。

確かに6月〜7月にかけて雨が多く、肌寒かったし、8月に入っても真夏日が少なかったんですよね。
その影響で葡萄の収穫時期も例年より2~3週間くらい遅れていました。
同じロワール地方でも場所によって、さらに細かく言うと葡萄畑によって収穫時期が本当にバラバラでした。

収穫時期が遅れただけでなく葡萄の収穫量が少なく、したがってワイン生産量もかなり減少したわけです。
「今年ほど手のかかった年はなかった」と生産者さん達が口にするほど大変な年だったようです。
つくづく自然を相手に仕事をする厳しさを教えてもらった気がします。

そんな生産者さん達が天塩にかけたヴァン・プリムールを感謝しながら試飲しよう!ということで、昨夜のソワレを開催したわけです。

30名の方に洞窟を利用したワインセラーでヴァン・プリムールとビュッフェを楽しんでいただきました。

6本それぞれの香りや味わいは違うものの、どれも果実味(ラズベリー、ブルーベリー、梨など ) がよく出ていて、フレッシュな味わいでした。




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