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ブラームスの魅力①ブラームスにハマったきっかけ
ヨハネス・ブラームスは大好きなクラシック作曲家のひとりです。
只ブラームスの魅力に惹き込まれたのはここ数年のことで、若い頃はブラームスに全く興味がありませんでした。
あるきっかけから日毎にブラームス愛が深まっていたところで、かぜのねさんの素敵な記事を拝見致しました。
今日は私も大好きなブラームスについて綴ります^^♪
きっかけ①長女の習い事
長女は約2年前にヴァイオリンを習い始めました。
元々長女からヴァイオリンやりたい!と言ったのではなく、ヴァイオリンは好きだけど触ったこともない…という私が、思い切って長女を体験レッスンに連れて行ったのがはじまりでした。
そもそも私がヴァイオリンに強烈に惹きつけられたきっかけはTK from 凛として時雨のデビュー曲「film a moment」のMVを観たのがきっかけでして
(この話は長くなるのと話の本筋から逸れるので今回は割愛します)
いざ長女がヴァイオリンを習うと決まった時、私は自分がクラシックのヴァイオリン曲を全く知らないことに気づいたのです。
大学時代、授業の一環でチェロを3年間だけ習ったり、友人の副科ヴァイオリンの伴奏を一度だけしたりと、弦楽器に何も馴染みがない訳では無かったのですが、長女の練習を見守るには私のヴァイオリンに関する知識は浅すぎる…と焦りを感じ、まずはYouTubeでヴァイオリンのクラシック曲を調べることにしました。
きっかけ②高松あいさんのYoutubeで聴いた「雨の歌」
YouTubeでまず目に留まったのは、ヴァイオリニスト高松あいさんのチャンネルでした。
外見も話し方もかわいらしく、少し天然な面もある彼女ですが、演奏は本格派というギャップが良いですよね。
また演奏動画に字幕で曲の解説をしてくれていることが多く、私のようなヴァイオリンのことを何も分からない者でもとても楽しく観ることができました。
ベートーヴェンやサラサーテ、クライスラー等、曲名は分からなくても、聴いてみると、この曲知ってる!と感じられる華やかでポピュラーな曲を聴きつつ、クラシックのヴァイオリン曲もやっぱり素敵だな、本当に格好良いなと、ヴァイオリンへの愛は更に深まりました。
そんな私に飛び込んできたのが、ブラームスのヴァイオリンソナタ第一番「雨の歌」だったのです。
恥ずかしながら私はシューマンのピアノ作品は知っていたし「トロイメライ」を弾いたこともありましたが、シューマン夫妻とブラームスにこんな深い関係があったとは、上の解説動画を観るまで全く知りませんでした。
昔の私が弾きたかった曲はショパンやドビュッシーが主たるもので、ブラームスについて考えることは殆ど無かったのです。
解説動画で高松さんは「雨の歌」の第一印象を「地味」だと仰っていて、でもじわじわと染み込んでくる曲だとも語られているのですが、私も同じ感想でした。
「雨の歌」はシューマン夫妻の末の息子フェリックスが若くして亡くなった際、以前クララに送った歌曲「雨の歌」と、フェリックスが闘病中に、ブラームスがフェリックスに贈ったメロディを組み合わせた作られた曲です。
私は特に第1楽章が好きです。
途中感情のうねりはあるのだけれど、一貫して優しくて、ただ亡くなったことへの哀しさ、寂しさだけではなく、在りし日のフェリックスとの思い出を感じられたり、ブラームスが生涯愛した女性とされるクララ・シューマンへの寄り添いの気持ちが感じられて、終盤一気に盛り上がって終わる所は毎回胸が熱くなります。
ピアノ伴奏もヴァイオリンと対話するような、優しく時に激しい旋律で、ピアノのメロディも本当に美しいんですよね。
私、特に弾く予定も無いのにこの「雨の歌」の楽譜を買ってしまいました。
長女がこの曲を弾きたいと言うことは当分ないでしょうが…。
いつか私もこの曲の伴奏を任せてもらえる位の
実力がついたら良いなと、これは完全に妄想のような願望ですが、時々楽譜を開いて触りだけ弾いたりして、美しさにうっとりしています。
この「雨の歌」をきっかけに、ブラームスの音楽や人間性に興味を持つようになり、ピアノやヴァイオリン曲を中心に調べて聴くようになりました。
ブラームスの生涯を知るのにお勧めの動画
ブラームスの生涯を知る為に聞いたのが車田和寿さんの動画です。
車田さんはオペラ歌手なのでブラームスの歌曲についても触れてくださっているのが特徴です。
終わりに:気難しさの奥にある深い愛
高松あいさん、車田和寿さんのブラームス評の中で共通していたのは「ブラームスは愛のある人」だということです。
気難しい一面があり、自分の気持ちを表に出すのは苦手だったとされるブラームス。
それ故、生涯愛したとされるクララ・シューマンとも深い関係には(おそらく)ならなかったという説が有力で、お互い音楽家としてリスペクトしていましたが、クララがブラームスの想いにどこまで気づいていたのかは微妙である所もちょっぴり切ないです。
でも、ブラームスの残した作品ひとつひとつから、人や音楽に対する愛情はしっかりと感じられます。
そして、ブラームスは短命であったメンデルスゾーンやモーツァルトと比べると長生きで(63歳没)、亡くなる直前まで曲を作り続けていたことも非常に興味深い点です。
色々ありながらも才能ある仲間達に恵まれ、充実した音楽人生であったことが伺えます。
気難しさの奥にある深い愛と、そっと寄り添う優しさ、そして音楽への敬意から生み出された気品ある作品の数々。
それが私の感じるブラームスの魅力です。
リバーサルオーケストラの常葉朝陽はブラームスに通じるものがあるな〜と勝手に思っています笑
次回は私が持っているCDや、好きな曲について具体的に綴ろうと思います。