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発表会を終えて〜私の緊張対策〜
先日、長女のヴァイオリンの発表会が終わりました。
発表会で長女の伴奏をするのは今回で2回目です。
長女は何だかんだ本番に強いので、当日は最小限の声かけに留め、そっと見守っていれば大丈夫だという確信がありました(なぜそう思ったのかは後述)。
一方私は、前回は本番で緊張して少し詰まってしまうことがありました。
そこで今回は、本番前に自分の心に寄り添い、気持ちを整えて舞台に上がるよう意識しました。
その過程を綴ります。
①不安や緊張を否定せず感じて味わう
今までの私は、緊張や不安が出てきたら
「いや、そんなことない!大丈夫だ!!」
と気合で無理やり押し込めてやり過ごそうとしていました。
でもこのやり方は上手くいかなくて、その場はやり過ごせても、本番直前、いざ自分の番になると押し込めていた緊張がどどっと出てきて感情に飲まれてしまうのがいつものパターンでした。
いい加減このやり方は駄目だな…と痛感したので、今回は自分が学んできた心の勉強を基に、不安や緊張が出てきたら
「不安だなぁ、緊張するなぁ」
と心の中でそのまま感じて味わいました。
発表会の会場は自宅から車で1時間ちょっと。
その道中、感情をただ感じながら運転しました。
後ろで長女が
「緊張する〜」
と言ってきたので
「そうだね〜」
と返しました。
②フジコ・ヘミングさんの名言
会場は小ホールながら、プロの演奏家もコンサートを行う趣あるステージです。
リハーサルの順番を待つ間、他の生徒さん達の演奏に耳を傾けながら、ピアノの前に立ったら頭が真っ白にならないだろうかと不安が過ぎりました。
ヴァイオリンの生徒さんのピアノ伴奏は、大抵教室のピアノの先生か、稀に生徒さんの保護者、そして今回は先生のお知り合いというジャズピアニストの方も担当しておられました。
やはりプロの演奏は、伴奏のみで聴いてもひとつの作品として味わえるような完成度の高さがあります。
今回は保護者が伴奏するのは我が家だけ。
ピアノの先生方やピアニストの方も緊張したりするのかな…とぼんやり考えていました。
その時、以前読んだフジコ・ヘミングさんの名言が頭に浮かんだのです。
『間違えたっていいじゃない、機械じゃないんだから。』
③ちっぽけなプライドを手放す
フジコ・ヘミングさんの名言。
ここからは私の解釈ですが、フジコさんは決して、開き直りで言ったのではないと思うのです。
皆、今自分ができる最高の演奏をしたいと日々練習して本番を迎えます。
それでも、間違える時もあるし、上手くいかない時もある。
それでも良い。いちばん大切なのはそこではない、
と。
私はすごくちっぽけなプライドを握りしめていました。
失敗したら恥ずかしいとか、音楽経験者なのに間違えたらみっともない、バカにされるんじゃないかとか。
思えば私自身、子供の頃は発表会で緊張して弾けなくなることは無かったように思います。
緊張はするけど、余計なことは考えずに練習したことをただ弾くだけという感じでした。
それがいつの間にか、人の目を気にして、余計なことに気を取られ、自分で自分を縛っていたことに気づきました。
今まで自分はコツコツ練習してきた。
それは長女との共演を楽しみたかったから、自分が伴奏すると決めた。
もし失敗しても、練習してきたのだから大丈夫、立て直せる。
そう思うと、不安や緊張があっても、それに流されない自分が新たに生まれた気がしました。
終わりに:いちばん嬉しかったこと
リハーサルでは私も長女も少し間違えたけど、本番では修正できて前回より良い演奏ができたのではないかな…と思います。
まだ演奏の動画を頂いていないので、それを聴くまでは断定できないのですが。
私が今回いちばん嬉しかったのは
「長女と自分を信頼できたこと」
でした。
長女もこの数ヶ月、発表会の曲をコツコツ練習してきました。
時には親子でケンカになったり、保育園の発表会の練習と重なって疲れて嫌になったり、色んなことがありましたが、それでも止めることなくよく頑張ってきたと思います。
ずっと側で練習を見てきて、本番が近づいてきたある日
「これは大丈夫そうだな」
という確信が芽生えました。
集中して楽譜を見て弾き切れれば上手くいくと思ったので、それからは細かい指摘は控えめにして
「集中して弾いたら大丈夫だから、自信持って」
と声をかけ続けました。
そして当日その通りになりました。
長女がヴァイオリンを始めて2年半位経ちますが、長女とヴァイオリンを通じて私も人として親として成長させてもらっています。
発表会の後は、長女希望のカフェに行って打ち上げをしました。
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帰宅した長女に一日の感想を聞くと
「イチゴパフェが美味しすぎて最高の一日だった」
とのことでした笑