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小さい時期限定の体のケア
お風呂から上がってきた娘が言ったこと。
「小さかった頃は、お風呂から
『ママー』
って呼ぶと、ママがタオル持ってきてくれたよね」
『ママー』と赤ちゃんぽく再現して言う感じが、当時の記憶をよみがえらせてくれる。
そんなことすっかり忘れてた。
呼ばれるとバスタオルを大きく広げて小さな体を包み込んで拭いてあげてたっけ。
本当に小さいときは私がお風呂に入れていて、その場を離れるわけはないし、
いつ頃からいつ頃までそんな風にしてたのか、それさえも思い出せない。
でも、それを、もう16歳で、私より頭一つ分も背が高い娘が、懐かしそうに、思い出してくれた。
よかったー。
それだけで涙ウルウルになる。
振り返って、できなかったことや至らなかったことばかりが浮かんで来るものだけど、
それよりも、
子育ての大事なところは別のところだったと、思い出させてくれる。
柔らかいタオルでふんわり包んであげられていただろうか。
身体を拭く、髪をとかす、服を着せる、
その手からどんな気が流れていただろうか。
もっとやってあげたいけど、今となってはそんな機会はほどんどない。
病気のときぐらいかな。
あと慰めるとき。私が慰めるような状況があれば。
(もう、なかなかないのですね、高校生ともなれば。😢)
あの当時に、一瞬でも戻れるとしたら、
小さい時期限定!の、体のケアを
ひとつひとつ、手の動きひとつずつ、ゆっくり味わってやるだろう。
いつでも確実に、
愛情を表現できるところは、
手つきです。
その手、柔らかいですか?
イライラが出てませんか?
言葉はごまかせても、手は嘘をつきません。
イライラしちゃってるなと気づいたら! チャンス!
気づいたときだけでいいので、柔らかくやってみて。
例えば髪に櫛を入れるとき、急いで強くやらないで、ゆっくりやさしく。
一度も「痛い!」と悲鳴が出ないように。
夜の寝かしつけの時間は私はクタクタで、自分で鬼ババになってるー!と嫌になることが多かった。それで鬼ババをやめるために(登場回数を減らすために)パパに本の読みきかせを頼んで、その間に私は少し自分の寝支度をして、娘の寝かしつけをする、という毎日でした。お陰で、私が日本語のお話を読みきかせてあげる機会がぐっと減ったことが、一番悔やまれる。娘の日本語が伸びなかったのはこのため。。。
でも、バスタオルの温かい思い出があって、本当によかった。
出来なかったことで悔やんでてて仕方ない。まあ、それが精いっぱいだったんだ。
出来たこと、これから出来ることにフォーカスして、笑っていこう!