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【私の年のせいなのか ここが日本じゃないからか191】1月(6)体調管理
フランスは寒い!と、娘からも、フランス在住の家族がいる友人からも聞かされていたので、真冬になったらどうしようと怯えていたのだが、なんとか乗り越えられそうだ。
8月の終わりに既に秋の気配の冷たい雨が降って、9月には全面的に秋になった。その頃には、今からこれなら、年末年始の頃には凍えるのか?と思ったものだが、そこまでのことはなかった。ボルドーはフランスの中では南西部、大西洋に、イベリア半島に近いので、北の方のパリに比べたらずっと暖かいのだと思う。一番寒かったときで、最高気温が5度を下回り、最低気温がマイナスになった日が続くことがあったが、せいぜいそのくらいだ。
そして大事なポイントは、室内はほぼ寒くない、ということだ。一つには断熱がしっかりしているのだと思う。ボルドーには古い石造りの家も多く残っているのだが、娘夫婦が借りているアパートは近代的な鉄筋コンクリート造りで、窓ガラスがしっかり二重になっていて(木枠だが、とても重い)、外の寒さを遮ってくれる。
もう一つは、セントラル・ヒーティングの威力。そりゃもうあったかい。一晩中あったかい。トイレと廊下にはパネルがないので、冬になったら寒いかなー、夜中にトイレに立ったときに脳卒中で倒れたらどうしよう…と思っていたのだが、全然平気だった。というのも、トイレの向かいの浴室や、廊下の両端の寝室とリビングのドアを開けておけば、十分廊下もトイレも暖まるから。
湯船で肩までお湯につかる、ということがないので、冬になったらお風呂上がりが寒いんじゃないか、お風呂で倒れたらどうしよう(ほんと、そういうことを心配しなきゃいけない家系なのよ)と思っていたのだが、浴室が家中で一番暖かいから、これも平気だった。広さの割に温めるパネルがしっかりあるんだと思う。
緯度が高いのと天気が悪い日が多いのとで、太陽光は不足がちだ(だから?フランスの赤ちゃんは、ビタミンDを毎日補給される)。外を歩くと、底冷えする日もある。それでも、日本にいるときでも、この程度の寒さはあったなあと思う。予想していたよりはずっと、冬の寒さはしのぎやすい。おかげさまで、寒くなったら血圧が跳ね上がるんじゃないかという事前予想も外れている。
1月上旬、これは膀胱炎!という症状が出たことがあった。今までにも何度か膀胱炎に罹ったことがある。授業が続くとトイレに行けない、女性教員あるある。
なので、ま、膀胱炎なら抗生物質飲めば一発で治るし、と高をくくっていた。ところが、お医者さん予約サイトで「泌尿器科」を検索したら、あら大変、1月下旬、下手すれば2月しか予約が取れない。後から考えたら、どの医者も「泌尿器surgeon」と書いてあったので、手術が必要な人を中心に診るお医者さんだったのかもしれない。多分、一般的な内科医でも相談すれば抗生物質の処方箋を出してくれるとは思う。
しかし、それにしても、場合によってそんな先まで医者にかかれないということもあるのか、日本みたいなつもりでいてはいかんな、と改めて思い、その日からそりゃもうごっきゅごっきゅ水を飲んでいる。幸い、すぐに症状は治まり、医者にかからずに済んでいる。いくら保険に入っているとはいえ、健康第一。
左の上の奥歯がぐらぐらしてる。抜けそうだ。痛みは全くないので、まだほかってあるけど、本当は歯医者さんに行った方がいいのだろう。歯医者さんは保険が効かない。しかし、娘が調べてくれたところ、初回コンサル料が日本円で4000円ぐらい、めちゃくちゃな金額でもない。だから、さっさと予約を取って行けばいいのである。少なくとも相談ぐらいしてもいいのである。そんなことは頭では分かっているのだが、腰が重い重い。ほんと、子どもじゃないんだから、と自分でも思う。
1月中旬から下旬、うっすらと頭が重い日が続いた。頭痛というほどでもないのだが、頭の表面に不快感がある。寒さか水分不足か、タブレットに向かうときの椅子の高さが合わないのか、寝不足かストレスか、老眼が進んだのか(歯が悪いせいという可能性を排除したがるあたりが…)。気がついたら、あら今日は平気だわ、という日が多くなってはいる。しかしまあ、あちこち部品が劣化しているのは間違いなかろう。日本に帰ったら、ちゃんとお金を掛けて、人間ドックに行こうと思う。