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【私の年のせいなのか ここが日本じゃないからか100】9月(14)体調管理⑦
べべさんのお世話で夜中に起きることがあるから、寝不足なのは間違いない。だったら早く寝れば良い。そらそう。でも、ほら、やっぱり、夜ちょっとのんびりしたいとか思っちゃうじゃないですか。婿が仕事から戻ったら、べべさんのことは任せられるから、早く寝ることもできるはずなんだけど、本を読んだり、ネットサーフィンしたり(おいこら)、そんな時間も欲しいじゃないですか。
朝は朝で、娘のところにナースが来るとか、婿が出勤する前に果物を剥いてあげたいとか、洗濯機を回さなきゃとか、いつまでも寝ているわけにはいかない。早い話、娘がガーゼ交換してもらっている間、べべさんを見ている人間が必要だし。
だから、慢性的に寝不足…のはずだ。昼間眠くなるようなことはほとんどないんだけど。であるなら、今ならひょっとしたら、睡眠導入剤がなくても寝付けるのではないか?
そこで、試してみました。薬飲まずに眠れるかチャレンジ。結論からいうと、眠れたんですね、これが。ええ、あっさり。そりゃ、ばたんきゅーってわけにはいかなかったけど、そんなにじたばた苦しむことはなかった。夜中にべべさんのケアで起きた後、眠りに戻るときの感じも今までとそんなに変わらない。寝付けないときには、これで寝不足になると今晩はよく寝られるかも?と期待する方向に考えることにする。
もともと私の高血圧は、メンタルと睡眠に大きく左右される傾向にあり、睡眠不足は本当に避けたい。それもあって、ずっと睡眠導入剤が手放せなかったんだけど(そして、べべさんが生まれるまでは中途覚醒もなかったんだけど)、なんだ、なくても寝付きは大丈夫なんじゃん。まさかの二階から目薬、瓢箪から駒、藪からスティック、さて正しいのはどれでしょう?
多分、仕事を辞めたおかげで、眠らなきゃ、明日も早いんだから、というプレッシャーがなくなったのが大きく影響したのだろう。
ところで、私は自分の健康に関する不安を少しでも感じたときは、娘に話していた。隠しておいて、いきなり倒れて、実は無理してたんだとか血圧が異常に高かったんだとか、後から言われても困るだろうと思ったから。
一方で、娘は私の体調を心配して、夜起きていいのか?起こしていいのか?ということを以前から気にしていたらしい。それは、娘にとってはプレッシャー=べべさんがぎゃん泣きしたら母さんが起きちゃう!になっていた。
そこで今回、フランスで病院に行って服薬を再開するのをきっかけに、話し合いが持たれた。結果、夜中でも早い時間は娘がまだ大丈夫だし、婿も起きられるので、べべさんの泣き声が聞こえたとしても私は起き出さない、午前3時ぐらいからは(起きられたら)手伝う、ということになった。私の睡眠時間を一定以上確保し、尚且つ、娘がしんどい状態になったら休ませてやれる、という妥協案である。
赤ちゃんが生まれてから3か月ぐらいが一番大変だよ、というのを先輩ばあさんたちから聞いており、分かった、その時期の夜中のお世話を手伝うのが私の役目ね!と思い込んでいたのだが、娘の期待は必ずしもそこじゃなかった、ということが今回分かった。むしろ、話し相手(日本語で愚痴をこぼす)とか、産休明け=復職したときの昼間の子守りとかが、娘にとっては重要だったみたい(ちょま、復職後はどうなるんだろ、ちょっと覚悟しておこ)。
私は、夜中に起きて手伝おうとしたときに、娘が「大丈夫だから寝てて」と言うことがあるのを、ただの遠慮や気遣いだと思っていたんだけど(甘えるのが下手な子だから)、親子であっても、やはりきちんと言葉にして確認しないとねえ、ということに気づかされた一件だった。