【私の年のせいなのか ここが日本じゃないからか168】12月(11)日本語教育②
最後の授業は、クリスマス休暇前。これで、8回掛けて教科書の1つの課を終わらせることになる。きりがいいところで引き継げそうだ。
教科書の今日やるところで動詞の可能形が取り上げられているんだけど、教科書の説明はいかにも端折りすぎな感じがする。練習問題とかもないので、独自教材ではそれを取り上げた。
しかし、いきなり可能形の作り方といっても無理があると思う。前提として動詞の活用を確認したい、だったらまず、動詞の種類を確認する必要がある。というわけで、なんだかもう、深みにはまっていく。しゃーないよなあ、これが必要だと思ったらやるしかないのは、仕事としてはいつものことだ。
ところが、これが最後の授業なので、できるだけAさんが話す機会を確保したい、Aさんの話を聞きたい…と、結果、時間が足りない。動詞の種類を確認するところからちゃんとやろうと思ったら、時間が掛かることぐらい分かっていた。てか、普通に考えたら分かる。なのに、ちゃんと時間管理が出来なかったのは、そりゃもうプロフェッショナルじゃないってことだ。
私の過去の超進学校における政治・経済の授業は、それで言ったらアマチュアもいいところだった。進度なんか何も考えてなかった。つまりね、進度が常に最優先とは限らないのよ。しかし、今回は、期間限定で預かっている生徒さんだ。時間内に一定の範囲を終わらせて、Iさんにお返しする責任がある。ましてや、これは最終回、また今度ねというわけにはいかない。
ええ、もう急ぎましたともさ。練習問題もこっちでごんごん解答をアニメーションで出して、スライドを共有するから後からもう一回自分でもやってみて!って。
ぜーはーぜーはー、何とか超過時間を10分以内に収めたぞ。Aさんは忙しい学生さんだから、私の勝手で授業を延長しちゃダメだよね。ごめんね。
それじゃ、ちょっと急いじゃったけど、これでねー、教材の最後のスライドに、あなたが好きそうだと思った能装束の情報をリンクつけておいたから、時間のあるときに読んでねー、ばいばーい、と別れようとしたとき、Aさんが、「あの、Iさんが2月から仕事を再開するというので、よければ1月もレッスンを続けてもらえますか?」との発言。
はい? う、うん、勿論、おっけー(そゆことは、もうちょい早く言ってくれるといいかもしれないね。私的には、今、わりとしみじみお別れして、はー終わった終わったの気分だったんだけど←心の声)。
それじゃ、1月、4回やりましょうね。教科書の新しいところに入ると4回では終わらないと思うから、教科書から離れてもいいかな。「はい、今まで勉強した中で、復習した方がいいことがあると思うんです」。ですよねー。じゃあ、文法の基本からやってみましょうね。
というわけで、1月も延長戦ということになりました。オンライン家庭教師しているお嬢さんの共通テストが終わったら二次対策スペシャル添削が始まることが先に決まっていて、1月には日本語補習校にもお邪魔する予定で、あれ? 私、今よりも忙しくなるのかな? べべさんがいよいよ活発になるというのに? うーん、何とかなるんだろうか。何とかするしかないのか。まあ、二度とおまえのレッスンは受けたくないとか言われるよりずっといい。