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今日から自由の身!

日本に到着してから2週間が経過。「健康観察期間」無事終了。公共交通機関に乗ったり、人に会ったりできます。とはいえ、東京での感染が深刻で「不要不急の外出は自粛」ということですので、やはり必要な買い物とちょっとお散歩するくらいになるかと。。。

話題の図書「出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記」宮崎伸治著を読み始めました。

私、現在は「会議通訳者」「大学講師」「通訳養成講座運営」などの肩書をつけていますが、10年前は「出版翻訳家」「辞書編纂者」でした。何冊出したかはいつも忘れるくらい。。。といっても20冊未満10冊以上であることは確か。

なんで数えられないのか?というと、自分が訳しても「監訳者」や「共訳者」がいて自分がまるごと一冊訳していないと印象も薄くなり、「この一冊をわたしが訳しました!」と言う気にならない。とか、内容に100%賛同していない場合もちょっと気が引けるかも。

同書に書かれている通り、自分が「この本を世に出したい!」「日本のみなさんにもこの内容を知っていただきたい!」という熱い思いがある場合とそうでない場合の差は大きく、それは印税がいくら入るかとはまったく別レベルなのだ。

印税と言えば...この本のメイントピック。まだ3分の1しか読んでいない段階での感想ですが、印税を含め、出版条件などで色々と苦労なさったというのがこの本で伝えたいことのよう。

60冊も出された方がこれほどまでに苦労なさったということを知って、自分はいかにラッキーだったか学んだというのが現在の感想。

実は私も条件面で多少はいざこざがあったし、出版翻訳家をやめた理由の一つでもある。でも、最初に合意した金額から「翻訳完了後」に割り引きを告げられたことはないし、翻訳した本はすべて出版されている。多少出版が遅れたのもあったけど、「急ぎ」で訳した本はほぼすべて納品数カ月後には出版された。

ただ、最後に訳した共訳本は不払いに終わった。共訳本だったので報酬額も少なく、泣き寝入り。もっと催促したり訴訟をちらつかせたりすれば支払われていたかもしれないけれど、他の仕事が十分にあり、その金額を受け取るための労力を思うと心理的に戦う気になれなかった。

残りの3分の2も楽しみ。今週中にはまた感想文の続きを書きます!



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