グリーン裕美 (Hiromi Green)@会議通訳・通訳者養成

在英&翻通訳20年超|会議通訳・大学院講師10年超|オンライン通訳スクールGr…

グリーン裕美 (Hiromi Green)@会議通訳・通訳者養成

在英&翻通訳20年超|会議通訳・大学院講師10年超|オンライン通訳スクールGrinsAcademy 運営|ロングセラーを含む出版翻訳Longman/Cobuild/Oxford等辞書編纂経験も豊富。愛と情熱に溢れた通訳と教育でグローバル社会の発展に貢献したい。

最近の記事

別所哲也さんのラジオ番組に出演

東京のFMラジオ局J-WAVEから「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」というタイトルで(月~木 朝6~9時)に放送されている番組でイギリスからのレポートをすることになりました! 番組の中の「GLOBAL SCALE」という5分コーナーでイギリス・ヨーロッパネタをリポートします。今回のネタはロンドンで開催されているCUTE Exhibition。 サマセットハウスという由緒ある建物では年間を通じて様々な展示会やイベントが開催されていますが、今年の第1弾は

    • 2022年の通訳(欧州編)

      概要 1年前はちょうどオミクロン株についてWHOが懸念を示し、やっと緩和されて戻りつつあった対面通訳需要がまた振り出しに戻り、相次ぎキャンセル。暗い気持ちで年末年始を迎えたことを覚えています。 幸いオミクロン株は軽症で済むことが多いことが分かり、イギリスではジョンソン首相がFreedom day(自由の日)と名付けた2月19日、すべてのコロナ規制が解除されました。それ以来、どこで何をしても陰性証明やマスク着用を求められることはありません(イギリス国内に限り)。 まだ日本の水

      • Withコロナ、初の対面通訳

        ちょうど1年前、コロナ禍も本格化(?!)し、会議やイベントが次々とキャンセルされ、収束まで数年はかかると言われて通訳者のほぼ全員が路頭に迷っていたころ、私にとっても他人事ではなかった。 通訳をするだけでなく、通訳者養成もしている者としてどうするべきか真剣に考えた。 当面、通訳需要がないのに通訳者養成をすることは正しいことなのか? コロナが収束するころには完全にAI通訳がさらに進化している可能性が高い中、本当に将来人間の通訳者が求められるのだろうか? そこで私なりに考えて

        • 今年も誕生日を迎えられました

          誕生日を迎えることが「当たり前」じゃない年齢になりました。というのも、単に足腰が弱る年齢…というだけでなく昨年2月に書いたこの記事…53歳という年齢で将軍様の侍医になった洪庵と自分を重ねて変なことを書いてしまい、受講生に気を使わせてしまったことも忘れていません(ごめんなさい)。 まだ対面通訳の需要は戻り始めたところですが、それでも目標としていたタイプの案件の問い合わせをいただけていて、コロナ禍の2年半、受講生と一緒にがんばった成果を感じています。 まずは無事53歳は終えら

          子育て10か条

          先日、子育てと仕事・勉強のバランス取りで悩んでいるグリンズアカデミーの受講生がいたので、自分の子育てを振り返り「子育て10か条」を書いてみました。そうしたら受講生で子育てしていない人からも「共感した」というメッセージを複数いただき、もし何らかのお役に立てるなら。。とnoteで一般公開することにしました。 「子育て歴何年かなあ?」と振り返ると...長男がなんと23歳なので、はい、それだけの子育て歴があります(もう自分の歳は考えたくない年齢!)。 イギリスに来てからの子育て生

          『洪庵のたいまつ』を読んで

          私が運営しているグリンズアカデミーでは、「朗読セッション」も開催している。こちらは受講生が企画。英語または日本語の小説などを選び、参加者が交代で朗読。声を出すことを脳の活性化につながるし、感情を込めて読み手のことを意識して読む「朗読」は通訳のデリバリー向上にも役に立つので通訳トレーニングの一環としても有効。私も時間が許す限り参加している。(というか、もともとは自分が朗読したくて朗読が好きそうな受講生に提案して始まった。笑) 今日の課題図書は、司馬遼太郎著『洪庵のたいまつ』の

          『出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記』を読んで

          先日、3分の1ほど読んで少し感想を書いたあと、やはり最後が気になりどんどん読み進めました。 後半は訴訟問題についての詳細でした。 色々と思うところはありますが、最初の印象からほとんど変わっていません。 出版業界って一般の人は知らない闇がやっぱりあるんですよね。 「印税カット」「支払い遅延」「出版日延期」「出版中止」というのは珍しくなく、不誠実なやり取りも「あるある」のようです。 私自身の限られた出版翻訳の経験では支払いの問題はありました。出版日は数カ月の延期はありま

          『出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記』を読んで

          今日から自由の身!

          日本に到着してから2週間が経過。「健康観察期間」無事終了。公共交通機関に乗ったり、人に会ったりできます。とはいえ、東京での感染が深刻で「不要不急の外出は自粛」ということですので、やはり必要な買い物とちょっとお散歩するくらいになるかと。。。 話題の図書「出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記」宮崎伸治著を読み始めました。 私、現在は「会議通訳者」「大学講師」「通訳養成講座運営」などの肩書をつけていますが、10年前は「出版翻訳家」「辞書編纂者」でした。何冊出したかはいつも忘れ

          一時帰国の予定変更

          イギリスを出たのは2021年1月4日。 それから日々、イギリスからも日本からも事態の悪化ニュースが相次ぐ。必然的に政府が出す措置も厳格化。 ニュースで報道されている中でも私個人に影響があったこと 1)イギリスから日本に入国する際に3日間の監禁生活を強制された(関連記事) 2)東京で緊急事態宣言が発令されたので、仕事関係のミーティングにも影響。どうしても対面で必要なミーティングか?と問われると返事に困るタイプもいくつか。。。大学時代の友人、関東在住の受講生、通訳仲間など

          long covidって何?

          先日、ある日本人通訳者がlong covidを「コロナ禍の長期化」と訳しているのを聞いて「あれっ?」っと思いました。確かにMany people are suffering from long COVIDのような文だと「コロナ禍の長期化」と思ってしまうかもしれません。そこでTwitterでアンケートを取ったところ4割くらいが「長期化」と回答。けれども、ここでのcovidは「コロナ禍」ではなく「コロナの症状」。long covidとは「コロナの症状が長引くこと」「コロナ後遺症」

          「コロナ」と「マスク」を英語で言うと?

          昨年3月上旬、つまり新型コロナウイルスがいよいよパンデミック化したころに書いたハイキャリア記事(第45回)が9万回ものPV数があったと伺い、久しぶりにこの記事を見たところ、ドキッ! OMG! というのも、それから1年近く経ち、世界中で毎日のようにコロナが話題になる中で当時書いた記事の内容が古く、今では間違いとなってしまっているからです。そこで、「コロナ」と「マスク」のアップデートです。 1.「コロナ」 新型コロナウイルスを日本語ではよく「コロナ」と略されますが、英語でよく

          「コロナ」と「マスク」を英語で言うと?

          「健康観察期間」 あと1週間

          1月8日の検査は無事陰性。でも、密を避けるチェックアウトで時間がかかったのに加え、東京と近隣3県で緊急事態宣言が発令された日でもあったのでハイヤー会社も混乱があったらしく、大幅に予定が遅れて都内の賃貸マンションに到着。入室のプロセスもちょっとややこしかったんだけど、なんとか部屋に入れたら、なんだか天国のよう! これまでの3日間はやっぱり刑務所暮らしに近かった。本当の刑務所と比べればぜいたくなホテル暮らしだと言われるかもしれないけれど、部屋から1歩も出られず、配ぜん係や掃除係の

          隔離生活3日目

          一時帰国3日目。 この1週間で3度目のコロナ検査。現在結果を待っているところです。晴れてNegative(陰性)の場合、個人ハイヤーにて都内へ移動。(成田空港か羽田空港までは政府専用バスがあり利用可能) 時差ボケや旅の疲れもだんだん取れてきた感じ。昨夜は午前2時まで眠れなかったけど。朝7時ごろ、館内アナウンスで起こされる。この3日、基本的に誰とも顔を合わせず。イギリスにいるときと同じようにZoomで受講生と一緒にトレーニングしたり、Youtube動画を見ながら運動したり、

          2021年の始まりはBrexit完了でもあり

          年が明けて1週間。新型コロナウイルスの感染状況はどんどん悪化し、イギリスは再び全国ロックダウン。日本も緊急事態宣言の発令。米議会ではトランプ支持者が反乱騒ぎ。どこかに楽しいニュースはないものか?! どこで暮らしているにしても、今年の年末年始はひっそりと迎えた方が多いのではないかと思います。イギリスではロンドンを含む南東部が三度目のロックダウンに入り、会いたい人にも会えず、大半が静かにこじんまりとクリスマスや新年を迎えたようです。私も親戚には会えず親子だけで過ごしました。ここ

          コロナ第3波、規制が再び厳しくなる中での一時帰国

          今回の一時帰国の予定を立てたのは昨年10月下旬 日本ではGo To トラベルやGo To イートなどの景気刺激策が功を奏して少し世の中が明るくなっているように感じていた。海外旅行に関しても、入国規制が緩和されつつあり、このまま少しずつさらに緩和されていくものだと思った。 当時、イギリスから日本に入国する場合、日本人であっても2週間の自宅待機が要請されていて、それが緩和されることはあってもさらに厳しくなるとは誰も思わなかった。 一方、日本からイギリスに入国する場合は自宅待

          コロナ第3波、規制が再び厳しくなる中での一時帰国