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歯痛治めて詩となりぬ ~歯のケア顛末記~
歯のケアを怠ると…?
日本歯科医師会xnoteによるコンテスト「#いい歯のために」募集を拝見し、
これはっ!と、
拙い経験からの、
しかしながら「歯のケア」を心底必要だと実感したワタクシのあれこれを、是非ともお伝えしたく、ここに挙げる次第です。
まずは、ワタクシの「歯のケア」遍歴をば…
20代、30代、40代…と経て、さらに年齢を重ねておるワタクシですが、
幼少期から、どちらかというといわゆる、「歯が丈夫」と言われる子どもでした。
ただ、それは、親をはじめ、周囲の大人たちが歯科通院を習慣づけくれたお蔭なのでした。
学生→社会人、となるにつれて、忙しさにかまけて、定期的な通院はサボりがちになったのは、否めない事実です…!
が、その後時を経て、ご縁があり、結婚→出産・育児→再就職、と、
人生のコマを進めて行くにつれて、徐々に、歯のケアへの関心が増していきました。
それは、娘ふたりの歯のケアに付き添うようになったから。
親子ケアをしてくださる歯科医院が、たまたま近くに出来たこともあり、
正直「ま、子どもたちとのついでやしな…」程度の意識の低さではあったものの、
そのあたりから、少なくとも年に数回は、歯痛ではなく、歯のケアとして通院をするようにはなっていました。
さらに時を経て、中高年となったこの10年程が、更なる歯のケア年月日、となろうとは…。
エピソード① 歯痛の眠れぬ日々を抱えてっ!
…しまったのは、今から10年程前のある日のことでした。
どうやら、左上の最も奥の歯が、どうもシクシクしてきたのです。
どんどんズキズキ、ジンジンも増し、眠れなくなった日々が発生。
その時点では、年に2回ペースではありましたが、ケアには通っていました。が、この痛みはその合間におこったもの。
エピソード② 折角やし、「詩」にしてみましたっ!
……結論から申し上げると、無事に歯科にて適切な処置をして頂き、
大事には至らなかったのが、幸いです。
その流れを詩作のネタとしたものが、以下の詩。
抜粋ですが、お目通し下さい。
歯ぁ、が。 角野裕美
痛いねん 痛いねん
左の上の奥の方
腫れてはおらんねんけど
痛いねん
一日
二日
三日経ち
とうとう夜も寝てられへん
左の下やら周りやら
どこもかしこも痛なってきたやん
歯科に早から行ってたのに
「年齢から来る痛みですわ」と
それこそ歯牙にもかけへんねん
痛み止めだけ出されても
痛みを止められへんままに
氷を噛んだらちょっとまし
枕を高くしてみたり
外から冷やして寝てみたり
いろいろ変えてみるけれど
どないな痛さか
もうわからん
わからへんけど痛いねん
じ わ じわ ジワジワ ジワジワと
やっぱり寝てなどおられへん
どないしょどないしょって言うてたら
いつの間にやら朝やった
気絶に近い夜やった
〈抜粋〉
痛みへの臨場感のある詩の書き方だ、とは読んで頂いた方々からのご感想。
本当にいま思い出しても、
「あぁ、歯が少しでも変だ、痛いかも?となったら、迷わず歯科医院へGO!」だと自分自身でも、実感出来る内容です…。
「歯科医師S氏の指先」はコチラ
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歯科にて治療中のワタクシが、顔のタオルを口元でふにふにしつつも、
「あぁ、これは詩になれへんかなぁ…」などと考えて作った詩。
エピソード③手術前には歯のケアは必須だったのだっ!
詩集は2021年(令和3年)11月に刊行したのだが、そこから更に1年も経たぬ間に、ワタクシは、大変な怪我をしてしまうこととなります…。
2022年5月のアクシデント。
そして、2ヶ月を待っての手術でした。
運動中に、右足大腿骨が骨盤の臼蓋側(股関節)にめり込んでしまい、戻らなくなったのでした。
なにかと治療をして頂いたものの、結局は、右足股関節人工股関節置換術を受けることに。
その時点では、自宅から本当に通いやすいところに、より歯のケアを施してくださる歯科医院が開業されており、歯のケアだけで、3~4ヶ月おきに通院している状態ではありました。
特に、夜の食いしばりが強かったようで、マウスピースのケアも施して頂いていました。
大怪我から手術までの期間は、やはり精神的にも精神的にも強いストレスが掛かっていたようで、歯が欠ける程の噛みしめやら、歯茎の痛みやらが出てきていた。
そこへ、入院が決定。
院内での説明を受けた後、最初に出向いたのは総合病院の中の「歯科」部門でした。
えっ?整形外科病棟から、1階の歯科??
総合病院だけれども、基本的には歯科が表だってあるわけではなく、
どうやら入院患者対象の歯科、だと判明。
教わったことは、
「全身麻酔の手術を受けると身体の抵抗力が落ちやすく、合併症を発症しやすくなるため、口の中の細菌が、肺や血液の中に入る事で普段なら起こらない肺炎や感染などの合併症が生じることがあるから」とのこと。
ええええええっ!
もう、ただでさえ怖いと思っている手術なのに、
そんなことがあるだなんて…。
と一瞬凹んだものの、
きちんと歯のケア、口腔ケアを行うことで、対応出来るんだ、
じゃ、きちんと取り組めば対応出来るんだ、と、
医師や看護師さん、歯科衛生士さん、といった医療従事者の方々から教わり、どんよりとしていた気持ちが少し、上向いたのです。
エピソード④ 手術後もそして日常にも歯のケアは…っ!
手術の後についても、歯のケア、口腔ケアは、ワタクシにとって欠かせないものとなりました。
たとえば、誤嚥性肺炎の防止や術後回復が早まるとうかがいました。
また、単に綺麗にする、というだけでなくて、
嚥下の機能回復にも役立つとのことで、
それこそ、術後、まだあれこれ管が付いていて、全くの寝た状態だったのですが、
朝起きて磨く、
食事毎に磨く、
ということで、コップと歯ブラシをベッドまで持ってきて頂き、磨き始めたのです。
最近の人工股関節置換術後では、直ぐにリハビリも始まりますので、
歩行器に捕まって立ったり、車椅子でトイレに行けるようになったりする前の、上半身のリハビリにもなったと、歯磨き、歯のケアが役立ったと感謝。
(正直、こんな状態でも歯を磨くのかっ!と、最初は泣きそうでしたが、意味を知って、行動に移すことの大切さも、教わった気がします。)
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最後に…!
長々とワタクシの歯のケア遍歴をお目通し頂きまして、
本当に有難うございました。
拙い経験、エピソードではありましたが、
リアル体験からの、歯のケアっているんやな、と少しでも思って頂ければ、嬉しい限りです。
なお、術後二年を経て、御陰様でほぼ日常生活は、平常運転となり、
杖もほぼ突かず、一人で仕事にも出向ける(飛行機でも、新幹線でも何でも。)ようになりました。
大怪我は大変な経験でしたが、
だからこその、命へ直結する「歯のケア」(口腔ケア)の重要性を、それこそ強く感じることが出来、今の歯科通院(3ヶ月おきに診て頂いております。)にも繋がっているのだと思います。
これからも、歯を大切にしてまいります、と宣言させて頂きつつ、
終わります。
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