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どこまで必要?あなたとの同時性。

おはようございます。こんにちは、こんばんは。
最近ではTEMUという格安の通販サイトが広告を増やし、フリマアプリもメルカリ以外にも「高級縛り」「ハンドメイド」縛りなどポイントを絞ったアプリもiPhoneのApp Storeで調べるとたくさんでてきたので驚いた。
これほどお店を介さないC to C(お客同志のやりとり)が、商店のセルフ化よりも早く、配送以外はセルフ化をしている。需要がうすくなることはないだろうと思う。


最近読んだ本には、この日本の運送のドライバーの人手問題、宅配が崩壊するのではないか?ということについて書いてあった。せっかくなので、思ったことを簡単に書こうと思う

〜宅配サービスのラストワンマイルにおえる「再配達問題」は人工動態や生活スタイル、ひいては「時間価値」という人々の価値観の変化が複雑に絡み合った構造問題なのである。

著書「宅配がなくなる日 同時性解消の社会論」 49ページより引用

この本を読んで衝撃だったことの一つ。古来日本の商売は商品をよくして行こうという文化しかなかった。ここに百貨店が参入し、商品だけではなく、サービスも提供しよう、よりよい接客でお客様の百貨店に来店する体験感の価値を向上させようという販促方法を強化した。私も販売員をしていた時は、入社時からずっと、このサービス向上の徹底を教育された。
しかし、現在においては実際に売り場に立つと、買い物に来た人は、接客よりも一人、あるいは一緒に連れて入る人と、わちゃわちゃして買い物をしていたいというのが少なくとも本音だと知った。大衆が一番、買い物に行くのはスーパーやコンビニだと思うので、キャッチや声掛けよるサービスよりも、商品の場所がわからなかったか、ネットのインフルエンサーの記事や動画を見ても尚わからないことがあれば定員に聞くというのが、今のお店における体験価値の在り方ではないだろうか。


少し脱線してしまったかもしれないので、話を繋げます。
この本のタイトルでもある「同時性」は、他者との同じ時の中で空間を共有する性質・時間のこと。例として、職場で向かい合って話すのは同時性があるが、フルリモートをしている人は職場にいないので同時性がないということ。上記のように高級やブランド嗜好の高い時代に定着したサービスという顧客体験価値だが、宅配業界はもちろん、さまざまな業界で時間や場所の制約なく働いて行こうとする時代にはさまざまな影響が出ていると感じる。
その上、今や速達や時間指定があたりまえで、一部の層においては「Amazonより早く届くかどうか」という価値観の声もあがっているそうだ。

ECサイト利用の不可逆的な拡大が続くと考えるならば、さらに大規模な拠点数が必要なのかもしれないが、宅配ロッカーの保持者にとって収益回収の見込みさえ立てば、市場のメカニズムのみを動力に宅配ロッカーネットワークは自己繁殖していくはずである。

著書「宅配がなくなる日 同時性解消の社会論」 58ページより引用

筆者の考えとして、問題解決の一つに、宅配ロッカーの大規模な拡充案があげられていた。日本では自動販売機大国あるため、その側面を活かし、自動販売機のように、あるいて届く位置に宅配ロッカーを増やすということが、この「同時性解消」につながるのではないかと述べられていた。
では、コンビニはどうなんだ?と読んでいくうちに湧いた疑問もここではしっかり述べられていた。気になる方は、ぜひ調べて見てほしい。


ますます、繊細な時間管理を消費者は企業に求めていく。日本の消費社会において、他の著書を読んでもでてきたこの百貨店というのは一つのインパクトだったのだろう。その体験は平成生まれの私には感じえなかった。
宅配ロッカーも近隣で増えた様子はない。私も可能な限りはと思い、先ほど注文ボタンを宅配ロッカー指定にした。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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