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移動しないお盆

幼い頃は、両親の故郷へ行っていた。
結婚してから両親と行ったり
自身で単独に、子を連れて、行ったこともある。

いまは、諸事情により行かないと決めている。科学的な根拠故に私の脳はその地域に行くなとブレーキをかけるからだ。
数年前に母が倒れたときは仕方なく行ったが、私のその態度を理解してくれているのは、私がそちらの地域の親戚の中で最も心配している祖母だけである。
長生きして経験と知識が豊富なだけに、ありがたいし、祖母のようになりたいといつも思う。


また私は、夫の実家へは行かない。

以前、数年同居していたが、耐えきれず逃げてきたからだ。今でも思い出すと顔が熱くなるし、父の葬儀に来た義理の両親の姿に全身が熱くなり拳を握って耐えたほどで、あちらの家のことはもう無理なのだ。
こちらに来てからそれは、適応障害と診断された。これについて理解を示してくれる人は、今は一人もいない。ただ、理解せずとも無理やり連れて帰らない夫はまだマシ、やさしいのかも、と淡い感謝の気持ちに駆られるが、それはまやかしでしかないことも分かっている。


昨年から続くこの状況下で、夫も帰省ができずにいる。

これは結構私と子どもたちにはしんどい。

けれど自分のために乗り切るしかない。


細かいことは置いといて、楽しく日々を過ごすために、自分がどう行動するのが幸せかを考えながら、やっていく。

自分だいじに、まいりましょう。


それにしても、家に居づらい居たくない人にとって、昨年からのこの状況も昨今の世の中も、居場所ってないんだなとつくづく感じた。


神様、翼はいらない

居場所を、ください

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