ウチのカメラさんたち 12
FUJI DL-501PANORAMA
フジのカルディアトラベルミニシリーズのコンパクトカメラのバリエーションです。
立ち位置的には「カルディアミニワンタッチパノラマ(OP)」の廉価バージョンのようです。
2焦点コンパクトカメラで、28㎜と45㎜というちょっと好きな人は好きな焦点距離ではないでしょうか。
最近、このカメラを見ないがジャンクカメラと間違われることが多い。
と、いうのもこのカメラのメインバッテリーはリチウム電池のCR123Aタイプだが、これは動作用のバッテリーで、カメラの制御用に別途コイン型リチウム電池が必要である。
コイン電池は裏蓋をあけて入れるのだが、このカメラはドロップインローディングを採用していて、必要以上に裏蓋があかないようにストッパーがある。
それを解除して裏蓋を通常のカメラのようにあける必要がある。
この電池は一見データバック用と思われることが多いだろうが、
そういうわけではないので必須の電池である。
わたしは写真に日付を入れない人なので、単なるデータバックの電池なら入れません。
裏蓋のコイン電池が切れるとカメラが正常動作しない。巻き戻し動作がいきなり始まるのだが、
これは電池が切れて撮影できないが、動作用電池があれば巻き戻してフィルムを取り出すことが可能である、ということか。
フィルムの巻き上げは通常と逆でプレワインディング方式で、
フィルムを入れるとすべて巻き上げてしまって、
撮るごとに巻き戻される方式である。
ドロップインローディングと相まって、
プレワインディングで撮影したコマはパトローネに収納される安全設計。
うっかり裏蓋を開けても撮影したコマは感光から免れるシステム。
初心者がうっかりやりがちなミスを極力排除、救済するというのはフィルムメーカーならではの考え方か。
「1ドル札より小さい」と謳われたが、
1ドル札って持ってないやん。
ということで、ビッグミニと比較画像。
28㎜はレンズの元設計のようで、45㎜時には鏡胴が繰り出しレンズ後部にコンバージョンレンズがしゅっと出てくる。
画質はなかなか。
電池が2つ必要であることが面倒だが、
普通に良い画質で使えるコンパクトカメラ。
このシリーズにはコンバージョンレンズなしの28㎜専用モデルがあります。
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