ウチのカメラさんたち 8
もうおなかいっぱいな感じですがつづくよ
フィルムコンパクトカメラ。
今回は ペンタックス エスピオ ミニ です。
(PENTAX ESPIO mini)
「ESPIO」とはスペイン語で「スパイ」という意味。
スパイカメラのようにそれまでと違ってコンパクトであるという意味を込めての命名だろう。
ESPIOシリーズの第一号は、35-70㎜ズームレンズ搭載のコンパクトカメラでした。そのモデルは単に「ESPIO」という名前です。
このミニはペンタックス75周年記念モデルとして発売されました。
ペンタックスではLX、ローマ数字で「60」を意味する一眼レフが誕生しましたが、これもペンタックス60周年記念モデルの意味合いがあります。
ESPIO miniにはボディカラーがブラックとシルバーがあり、
シルバーは使っているうちにどんどん塗装が剥げるモデルで、ピカピカのきれいな個体は稀有です。
そもそもきれいなまま残っているとしたらそれはデッドストックじゃないのか?
というほど塗装が弱い。
ブラックにすればよかった。
というか、カメラが目立つのを嫌うスナップシューターのわたしが何故シルバーを持っているのか、自分でもわからなくなっています。
レンズは3枚玉の32㎜F3.5
写りもオートフォーカスもいい。
焦点距離は28㎜と35㎜の中間くらい。
意外と楽しく、使いやすい画角かもしれない。
エスピオシリーズはコンパクト化の弊害で謎な故障が多い。
フィルムを途中でいきなり巻き戻すとか、
ズームレンズがちゃんと格納されないとか、
勝手に伸び縮みを繰り返すとか。
ちゃんと動いてくれる個体も少ないのかな。
高品位単焦点レンズ搭載コンパクトカメラとしてはこのカメラも妙な高値で取引されているみたいだけれども、故障リスクがあるもの(しかも修理できないモデル)を高値で買う気にはなれない。
今楽しむならば、格安モデルを探すべき。
修理ができるフルメカニカルカメラを買うとか、
工夫や知識や情報が必要。
単にフィルム写真を楽しみたいなら現行モデルとか写ルンですを選ぶのがいいとは思う。
いろいろ勉強して中古カメラを買うことはいいことだと思う。
ただ、誰もができるというわけではないようだ。