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個について

唯一無二になりたくない
替えのきく人間でいいっていうかむしろそうでありたい
かけがえのないとかオンリーワンとかどうでもいい
「わたしなんて…」って拗ねているようでその実「わたし!わたし!ここ!ここ!」っていう欲求こそが全ての不幸の元じゃないのか
こんなこと言うとじゃあお前は全体主義でいいのかと言われるかも知れない
でも実はこの「わたし!わたし!」が全体主義を生んでいるのじゃないか
どんなに願っても叶わない認められない可哀想な「わたし!わたし!」が、我も彼も道連れに「お前も!お前も!」と引き摺って行く
では昨今まことしやかに推奨されているように個性の尊重、ありのままのキミを丸ごと受け止めて認めてやればいいのか?
事はそう簡単でない、何故なら「わたし!わたし!」の欲求には際限が無いからね
欲求と感情の違い、これ何気に一緒くたにされがちだから要注意だけどそれはまた別の話
そう「わたし!わたし!」は「わたしと違うあいつら!」をも生みがちで、彼と我をおのずと比較してしまう土壌にもなりうる
あーめんどくさい
なので、昨今まことしやかに推奨されているように白か黒かの二者択一で言うならば「わたし!」なんてものは無くていいんじゃね?
精子の一匹一匹が隣の奴を意識して我先に迸ってるとも思えないし
「みんな」って全体主義っぽいけど実は本当の意味の「みんな」とは違う
真に「みんな」であるためにはその構成要素のひとつひとつをきっちり掬ってやらないと正しく「みんな」にはならないのだ
ん?…真に・正しく・本当の・「みんな」…
しまった!めんどくさいぞ

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